2017.08.05
焦らないで。食物アレルギーはだんだんと落ち着いていくから
乳幼児期にアトピー性皮膚炎と診断され、食物アレルギーがあるから食事制限が行われると、「あれもこれも食べさせてあげられない」と悩む気持ちが出てきます。
月齢が同じくらいの子供が野放図にいろいろなものを口にしている姿を見るたびに、あんなものまであの子は食べているのに、うちの子供はどうして食べられないんだろうとつらい気持ちが膨らみます。
食物アレルギーを起こす食材をのぞいてつくった代替え食はあまりおいしいとも思えないため、こんなものをおいしそうに食べているわが子が哀れだとも思います。
食べたことがあるよりない方がつらくない
乳幼児期からアトピーと診断された子供は、アレルギーを起こしやすい食品を口にしたことがないままある程度の年齢まで育ちます。
「もういいかな?」というくらいになったら、しっかりと加熱された非常に微量の混入物から食べてみ始めるわけですが、それまでは食べたことがありません。
TVのCMで食べ物を見ることが多いため、おいしそうに見えるから、「あれを食べてみたい」と普通の子供と同じように思うわけです。
ですが、食べてみておいしかったからまた食べたいのとは違って、食べてみたことがないので、「きっとおいしいに違いない」と思っているにすぎません。
実際に食べてみて、「なんだこんなもんか」と思ったことが多かったと長男もよく言っていました。
これに対して、アレルギーがあるとは思わずある程度の年齢まで育ち、「アトピー性皮膚炎で食物アレルギーがあります」と診断された子供の場合、これまでの野放図な食生活から一転して、制限のある食生活になってしまいます。
これまで問題なく食べてきたものが食べられなくなってしまいます。この我慢というのは計り知れないのではないでしょうか。
例えばふわふわのパンやケーキなどは、卵・牛乳・小麦粉が使えないとそのふわふわを再現するのが難しくなります。
ふわふわの触感が大好きだった子供が、「今日から駄目ね」と言われてつらくないはずがありません。
母乳育児の場合、乳児にアトピーが重いと、母親の食べたものから母乳が作られることから、母親に食事制限が指示されます。
母親は子供のためなら、かなり強い制限もものともしません。でも、実際に今日から何もかもダメと言われて平気でいられるはずがありません。かなりつらいことです。
大人の母親がわが子のために我慢してそれでもつらいのに、子供が「今日から食べられないの。あなたのためよ」と言われて、納得したとしてもつらくないはずがありません。
食事制限は長く過酷である必要はない
食べて重篤なケースに陥るものをのぞいて、食べるとちょっと口の周りがかゆくなるとか、肌の状態が悪くなる食品というのは、しばらく食べないでいると食べられるようになります。
延々と厳しい食事制限を続けていく必要はありません。
乳幼児の除去食についても、例えば長芋だったら、1か月くらい食べさせないでいて、鮮度のいいものをしっかり火を通して、子供の体調が悪くないのを確認したうえでスプーン1杯分くらいから再テストしてみます。
そのものを食べさせるというよりも、少量混ざっているものを食べさせてみます。
減速していかずに機嫌よく食べられ、食べた数時間後も元気で、その後下痢もしていなければ、この量なら大丈夫と判断します。
3歳くらいまでは、我が家のいまだに日どおりの悪い卵牛乳がダメな三男も、この大丈夫かをテストする食材はかなり多かったのですが、3歳を過ぎてから格段にだいじょうぶな食材が増えていきました。
小麦粉を含んだ食品がかなり長い間ダメでしたが、これもやはり3歳を過ぎてから反応は弱くなり、4歳ころにはうどん好きになっていました。
パンになじむのはうどんよりは長くかかり、いまだにパンは好きではありません。
小麦よりも血液検査でかなり悪い結果をはじき出したそばは、なぜか問題なく食べられ、初めて口にした時から好物です。
「そばは食べられるか全くダメかのどちらかだから、血液検査に関係なく食べさせてみるしかない」と言った医師の指示は正しかったようです。
食事制限は食べさせないためにあるのではなく、食べられる食材が増えるまで待つためにあるのだと思います。
もちろん重篤な症状を起こしてしまう食材はできる限り避けた方がいいと思います。
卵の制限に鶏肉や卵殻カルシウムを含めるのはおかしいという意見も耳にするようになりましたが、取り合えずは抜いてみて、鶏肉や卵殻カルシウムから大丈夫か試してみるのがいいように思います。
実際問題として、鶏肉が食べられるようになるまで、三男は何年もかかりました。
5年かかろうと人生からすれば短い
食事制限が解除されるまで、5年かかろうと10年かかろうと、長い人生からすれば一瞬です。いつまで続くんだろうと暗闇の中にいるような気がしますが、いつかは解除されるものはあります。
一生解除されないものもありますが、リスクをはらみながら体に合わないものを食べていくよりも、体に合ったものを食べていった方がより子供のためになります。
子供は成長します。成長によって、消化能力も向上していきます。
だんだんと何でも食べられるようになり、だんだんと多少合わないものを口にしてしまってもなんともなくなるものも増えてきます。
全部が全部ではないのですが、全部食べられなくても人は生きていけます。
例えば、辛いものは誰もが食べられるわけではありません。ケーキは辛いものとは違うと思うかもしれませんが、辛いものと同じスタンスに立ったものだと思えば、食べられなくても「体質だから」と納得できるのではないでしょうか。
食べて具合が悪くなるものを、強いる必要性も、食べられないことを残念に思うこともないと思います。
愛知にはじめて住んだ時に、「味噌カツを食べたことがない」というと、「かわいそ~、おいしいのに」と言われました。日本人の大部分からしても、世界規模からしても、味噌カツを一生食べなくても、かわいそうと言われる筋合いはありません。
ケーキも同じことだと考えることが必要だと思います。ケーキを食べられるかどうかよりも、元気においしく食事ができて、具合が悪くならない生活ができていることの方が幸せなのではないかと思います。
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