2017.09.16
はじめての人間ドック。アトピーについてのアドバイスは?
健康診断に行くと、健康かどうか診断されるだけでより健康にしてもらえるわけではないし、「太り気味だがメタボではない」といった感じの報告コメントを見て、ますます行く気が失せる今日この頃。
90代を過ぎて元気な親戚が何人もいて、70代で亡くなった父は早逝と言われる長寿ファミリーで育つと、夫に先立たれそうで空恐ろしく、健康でなくてもいい、太く短くていいと、つい心の中で思ってしまいます。
そう思っているのを夫に見透かされて「健康診断に行ったら?」と何度も言われ、ついに「人間ドックに子宮がん検診をオプションで付けると子宮頸がん検査が無料に!」というチラシを夫に見せられ、「これいいよ、行ったら?」とせっつかれるのでしぶしぶ受診することにしました。
表参道におばさんは行きにくい
チラシの健康診断をしてくれる病院は、何と若者の街原宿のど真ん中。ぼやや~んのおばさんにはとても足を向けにくい街にありました。
「スタッフもドクターも女性ばかり」とありますが、若いころならいざ知らず、「この年になったらどうでもええやん?」と思ってしまいます。
しかも私はアトピーでもあるので、お肌がぴちぴちしていそうな看護師さんがあふれているような病院には行きづらいものもあります。
事前に電話予約して、バリウムでいくかオプションで胃カメラにするか、マンモグラフィにするか超音波にするか、といった詳細を決めます。
以前、鼻からカメラを入れられて死ぬかと思ったので、チキンな私は「今回はとりあえずバリウムで」と答え、叶姉妹バリのナイスバディでもないので超音波でなくてもちゃんと映るだろうし、この前超音波やったから今回はマンモにしようと決めたのですが・・・
「どっちがおすすめですか?」「すいている日はいつですか?」という質問に、電話の女性はイライラと、「だから!来月は全部開きがあります!」「どっちがおすすめってことはないです!」と。
ただでさえ敷居が高いのに、さらに足を遠のかせるコメントが続き、予約だけで疲れ果て、予約日の3日前から行きたくないばかりに下痢が続くという異常事態になりました。
すでにテンパっているので、事前に記入しておく必要のある問診票の文字が頭に入りにくく、いろんな病気が書き並べられ発病時期と合わせて書く欄があって、「アトピー性皮膚炎」もあったので、チェックは入れたものの、30代に発病したけど何歳だったっけ?とすでにわかりません。
「蕁麻疹」ではじめて漆がかぶれたのは12歳ごろ。次に、さんまのなれずしで地図みたいにぼこぼこになったのは17歳ごろだったっけ?そのあとのタケノコでかぶれたのは40何歳??
どれにしていいのかわからないので とりあえず17と書き、「アレルギーのあるものは何ですか?」と言われて、ちっちゃな欄に書ききれるはずもなく、しどろもどろの問診票が出来上がり、さらに行きたくない気持ちが募りました。
女だらけの不思議な空間
指定時間よりも15分ほど早くに到着したにもかかわらず、中は女の人であふれていました。私より明らかに若いきれいなお姉さんでいっぱいでした。
「すいてる日って言ったのに!」と思いつつも、今日はこれでもすいてるのだと思うことにしました。
待ち時間に雑誌を読み続けてすっかり飽き飽きしながら、今朝一番のごはんが発泡剤とバリウムなのに気が付いて、来年は加算金がかかっても胃カメラにしようと思いつつ、マンモやっぱり嫌いと思いつつ、へろへろになりながら静かな時間を過ごしました。
11時ごろにすべての検査が終わり、「お食事券がついているプランなので、お食事のあと戻ってきていただいて、先生から検査結果の説明が受けられます」と言われました。
地図で4か所ほどレストランが紹介されているものの、方向音痴なので原宿の奥まで入る根性もなく、まっすぐ行って帰ってこれる場所に行くことにしました。
前を歩いているお姉さんにどことなく見覚えがあったのは、同じ施設で検診を受けたのではないかと思います。
とりあえず指定のお店でご飯を食べたのですが、「ちょっと~~豪華よ!」といった京風おばんざいの店にしたので、野菜がおいしくて味付けも関西メイドの私にぴったりで、ラインで写真を夫や友達に送りながら、今日初めていい日だと思えました。
お酒も飲まないのにフォアグラ予備軍
美味しい食事に意気揚々と病院へ戻った私に、ドクターがエコー写真を見せながら、「この肝臓は白い。程度でいえば脂肪肝の中度です」とショッキングなセリフが帰ってきました。
「お酒・・・は飲んでいないようですね」ほぼ飲まないのでゼロにしてもいいけれど、夫に一口飲めと言われることが年に数回あるので一番少ない酒量をチェックしておいたのもの、フォアグラ予備軍なのでドクターは明らかに疑っています。
でもタバコも吸わないし、晩御飯にご飯を食べるのが禁止だと夫に言われて半年食べていないし、なんでそんなことになったか見当もつきません。
唯一ほめられたのが、ヘム鉄サプリメントを指定量では足りないと思って3倍飲んだといったら、「的確な判断でしたね」と言われ、ヘモグロビンが8しかなかったのに今回12近い数値が出ていたので、「やった!貧血改善!」とうれしくなりました。
そのあと「子宮筋腫の小さいのがあるので、経過観察ですね」と言われてさらにショック、「あとは栄養士に食事指導してもらってくださいね」と言われ、よろよろに。
栄養士に見せられた冊子に、「キノコや果物を食べているか?」とあり、どちらもの産地の長野に住んでばかすか食べていないはずもないし、「肉系」「魚系」どっち?みたいな質問があったけれど、三男が魚好きなので、ずっと魚よりの生活だし、「それはおかしいですね!」と疑われても、どう見ても健康寄りの生活。
考えられるのは、三男がいなくなってから約半年、奴が食べない卵や洋菓子をせっせと食べていたことと、次男が巣立って以来、牛乳は自分しか飲まないから、こってりした高脂肪の牛乳を好んでコーヒーに入れて飲んでいること。
洋菓子とその原料はフォアグラを作る。しかも、夫にやいやい言われてここ1か月散歩を心がけているけれど、基本引きこもりなインナーおばば、基本的には運動不足。これらがフォアグラを作ったのではないかと思います。
甘いものと甘い生活は身を亡ぼすようです。
アトピーの欄があったのに、何も言われず聞かれず
よろよろになりながら帰宅したところ、そういえばアトピーについての新しいアドバイスも、「アトピーなんですね」とか「アレルギーがあるんですね」といったセリフも、何もなかったことに気が付きました。
「だったらなんであんな欄を作ったんだよ!」と怒りを覚えますが、ほかに悪いところがありすぎて、そっちの指導まで行かなかったのかもしれません。
帰宅した夫にざっと概要を説明し、「おら、今日からよいこになるだ」という私に、夫だけでなく次男三男が冷たい目で「期待薄」といった顔をしていたのが何となく腹立たしかったです。
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