アトピー対策に衣類の裏側にアイロンをかける【長年続けた結末】

夫の兄と妹は子どものころからアトピーでした。
ですので義母は、その症状を和らげるのに何かできないかと掛かりつけ医に聞き、衣類の裏側、つまり肌に触れる部分に「アイロンをかけてあげるといい」と言われたそうです。

それから40年以上、家族の衣類にアイロンをかけ続けています。

靴下までアイロン済み

夫の実家に訪れたとき、靴下にまでアイロンをかけている姿に気が付き、非常に驚きました。アイロンのかかっていない物はパンツすらありません。
もしかしてタオルにもかけるのかな？と思ったのですが、それは衣類ではないので、そこまではかけないようでした。

夫の着ていたTシャツや、はこうとしてる靴下にアイロンがかかっていないことに気が付いた義母は、私を非難することはしなかったのですが、「私アイロンかけるの好きなの。あなたたちのもかけてあげようか？」と言われました。

靴下にまでアイロンをかけさせると大量になるので、そこまでしてもらうのは忍びなく「自分でやります」と、いる間のことなので、夫の実家に行っているときだけはかけようと思いました。

アトピーの子どもの衣類のアイロンがけ

当然のことながら、子どもが生まれて夫の実家に帰るときに、子どもの衣類にアイロンをかけていないのはまずいと思いました。
ですが、アトピーの子供の世話は手がかかるので、事前に全員の持っていく衣類にアイロンをかけている余裕などなく、着いたときには気まずい思いをしました。

「掛けさせてね」といわれると嫌だともいえず、取り繕うにも自分でやるというにも疲れ果てており、黙ってされるがままでした。
夫の実家にいる間だけだからと思いつつ、こんなに長い間、こんなにも大勢の衣類にアイロンをかけ続ける義母の愛情の深さに驚かされます。

アイロンをかけてもらっている間、肌の状態がすこぶるいいかというと、あまり効果が感じられず、かけないからといって悪化もしないので、面倒くさすぎて到底夫の実家以外でやろうとも思いません。

夫の兄が結婚したとき

夫の兄が結婚したとき、「靴下もパンツもアイロンがかかってたでしょ」というと、兄嫁も「そう、びっくりした」と言っていました。

「アトピー対策でお義母さんがずっとやってるんだよ～、私にはできないね」と話していると、義兄は、「えっ、パンツや靴下はアイロンかけないものなの？」と素朴に聞いてくるので、このおぼっちゃんめ！と思うばかりです。

私自身も大概、「子供に手をかけすぎた、失敗した」と思っていますが、義母も同じことを考えているのでしょうか。
でも今もアイロンがけを続けていることから、そんなことは思っていないだろうな、と思います。すごいなと思いつつ、でも、やっぱり私には無理だと思います。