怪我の痛みはかゆみを抑える。痛くてつらくてもいいことがある

とても頑固な風邪が治り、風邪をひいている間にずいぶんとマシになってきていたアトピーですが、元気になったら徐々にかゆみがぶり返し、せっかくマシになったんだから、この状態を何とか維持できないかなと思っていました。

病み上がりでぼんやしりていたのでしょうか。町内会の配りものを配っていたら、わずか５㎝の段差で見事にバタンと、アスファルトの上に膝をついて転んでしまいました。

小さな段差で転ぶほど若くも年老いてもいないのに

小さな子供はわずかな段差で転んでしまいます。また、年配の方もわずかな段差で転んでしまいます。
でも、私はまだそのどちらにも属さない年齢なのに、５㎝の段差でバランスを崩しました。

厚目のデニムをはいていたので、幸い膝のところは破れていませんが、薄いものだと破れていたと思います。手をついたので、親指の付け根の肉厚の部分はアスファルト柄になっています。

恥ずかしいやら情けないやら、痛いやら、よろよろ立ち上がって残る配りものを配り終って帰宅すると、見事にえぐったような傷ができています。
傷が深めのところは２㎝四方くらいはあります。浅い擦り傷もあちこちにできていました。結構血も出ています。

傷口を水で洗い流した後、丸めたティッシュで水分をぬぐい、ヘキザックで消毒しました。
おりしも日曜日なので明日まで様子をみて、万が一化膿していたら病院に行こうと思いました。

さて、手当に何をつけようかと思っていたら三男がフラッと寄ってきて、「あ～、そういう傷にはイソジンのジェルがいいよ」と言い、くっつかない傷当て材をちょうどいいサイズに切ってイソジンのジェルを塗り、テープで止めた後に包帯を軽く巻いて固定してくれました。

三男は息子の中で最も怪我が多いので、手当も上手いようです。アトピーで傷が絶えない長男も結構上手です。アトピーは変な技能が身に付きます。
私は傷痛みがしやすいたちなので不安でいっぱいでしたが、案の定、体液が多く出て、デニムと包帯がくっついてしまいます。

どうしようかなと迷っていたところ、過去に長男に試しで買って、長男がほとんど使わず三男も気に入らなかった「傷パワーパッド」が残っているのを思い出しました。
一枚が小さいサイズですが、なんとか傷が覆えました。これでしのごうと思います。

念のため使用方法をみると、「消毒液や殺菌剤との併用厳禁」の文字が。でも、消毒なしでは化膿しそうです。

そこで、ヘキザックで消毒した後、水道水でしっかりと洗い流した後、丸めたティッシュで水分をぬぐってから貼ることにしました。
洗い流しているから同時には使っていません。貼ってみたところ、みるみる体液で膨れて行きました。

傷パワーパッドを一日3回張り替えていて

傷パワーパッドがすぐに体液でパンパンになるので、頻繁に張り替えているうちに痛みもだんだんと和らいできました。
ここでふと気が付いたのですが、やっぱり体がかゆくありません。かゆみよりも鋭い痛みのほうがはるかに感覚としては強いようです。

ここで「怪我の功名」があったようです。痛くてつらくても、ちょっといいことがあると思うと、気分が良くなり過ごしやすくなりました。
案の定、だんだんと治ってきて、だんだんと体がかゆくなってきました。

怪我をしていてアトピーが軽減していた時は、この状態が維持できるよう、あの手この手で乗り切る必要があるようです。
結果自体は病気のときと同じようでした。