指がかゆい！かゆみを抑える応急処置と考えられる病気

指がかゆい場合、その原因は様々な要因が考えられるため、一概には特定できませんが、指に限らず他の場所でもかゆみがある場合、そしてアトピー性皮膚炎をお持ちの方は、まずはアトピーそのものの改善を考えながら対処することが大事です。

例えば、食生活の改善やアトピーを誘発するものを避けるなど。

そのうえでの応急処置は、身近にあるものをまずは利用してみましょう。

アロマオイルのかゆみを抑える効果

アロマオイルをお持ちの方は、お風呂の適温くらいのお湯を洗面器などにはり、そこにラベンダーオイルを数滴おとしてかき混ぜます。

そこに手を付けて５分くらい入れて温めます。

ラベンダーはアロマの中でも、敏感肌に適したオイルですし、かゆみを抑える効果もあるとされているからです。

また、香の作用でリラックスできる点も相乗効果となるでしょう。

りんごのかゆみを抑える効果

他にも身近にあるものといえば、野菜や果物ですが、リンゴにはかゆみを抑える効果があるという報告もあるようです。

リンゴの皮をむいたとき、皮を捨てずに皮の内側（実がついた方）をかゆいところに優しくすりつける、といった方法で、かゆみが和らいだという人もいらっしゃいます。

ただ、リンゴにアレルギーをお持ちの方は、もちろんその方法は出来ませんし、はじめての方は、少しづつ試したほうがよいでしょう。

他の病気かどうかも疑ってみる

もし、アトピー性皮膚炎ではなく、指だけがかゆい、という場合は、アトピー以外の病気も疑ったほうが良いかもしれません。

例えば、水仕事の多い主婦の方に多い「主婦湿疹」は、主婦の方だけでなく、男性や、外食産業の洗い場や、水回りの作業の多い方にも見られます。

そんな方は、ゴム手袋を着用して水に直接触れる機会を減らすことも大切ですし、洗剤の質を見直すことも重要です。

お風呂や手洗いで使う石鹸の素材も、天然のものや添加物のないものに変えてみることで何か改善がみられるかもしれません。

また、乾燥が見られず、指だけがかゆく、赤みを帯びて膨れ上がった状態になる場合は、「しもやけ」も想定されますし、しもやけのような症状が最初みられたものの、後で痛みが出てきた場合は「ヘバーデン結節」や「プシャール結節」という病気も考えられます。

「ヘバーデン結節」は、指の第１関節が膨れてきて曲がったようになる骨の病気ですが、曲がる前にはかゆみが出ることが多いのです。

その症状が第２関節に現れるのがプシャール結節です。

その場合は、整形外科の診察がないと判断はできないので、応急処置の前に病院へ行くことが大切です。