専門医でないとわからない！？【びっくりアトピー医療体験】

最近はもう少しアトピーも認知されてきたと思いますが、長男（21）が小さかった頃はまだ珍しかったようです。
専門医以外、アトピーがどういうものかはっきりとは知らなかったようで、どの分野でも均等に勉強するとはいえ、見たことのないものはやはりよくわからなかったようです。

ケース1：予防接種のとき【アトピーと聞いて予防接種を断られた】

予防接種の副作用がでて、医師が訴えられるケースが起こっていた頃、ポリオの予防接種に行きました。
予診票にアトピーでアレルギー体質である旨書いたところ、「訴えられたら困るから、集団接種ではなく、専門医で個別に接種してくれ」と断られました。
ポリオは言わずと知れた、飲むタイプの予防接種。
熱があるわけでもないのに、門前払いです。
かかりつけの医師に相談したら、「問題ない、断るほうがどうかしている」と言われ、かかりつけ医師に受けていいと言われたと告げてようやく受けることができました。

ケース2：水疱瘡が治ったあとの予防接種

水疱瘡が治ったあと、4週間以上間を開けてから、予防接種に行きました。
水疱瘡の跡はきれいになっていましたが、色素が沈着してうすいシミが体のあちこちにある状態になっていました。
問診の時にその跡をまじまじと見た医師が「コレがアトピーか・・・」としみじみ感慨深げにつぶやきました。
「それは水疱瘡の跡です」とキッパリ言うと、赤くなっていました。予防接種に行く医師は何も小児科に限りません。専門外だったようです。

ケース3：　倫理観が欠如している医師　【耳鼻咽喉科に行った時】

次男が耳鼻咽喉科にかかり、長男も連れて行っていました。
次男はアトピーではありませんが、卵アレルギーがあるようで、2歳頃耳かき一杯くらいのゆでたまごの黄身を食べさせてみた時、30分後に大量嘔吐しました。
耳鼻咽喉科では「卵にアレルギーが有る」とくどいように伝えていましたが、もらった水薬を飲ませたらげりぴーぴー。
「もらった薬で下痢をしたので、他の薬にかえてほしい」というと、「これは卵でできているくすりだから、そんなことには絶対にならない」と言い出し、「卵アレルギーがあると言ったはずだが」と食い下がると、「それならよその病院に行ってくれ」と言い放ちました。

そのうえで、横にいた長男に向かって、「おい、お前、アトピーの兄貴。かゆいのか、お前の病気はどうだ」と言い放ちました。
それ以降、二度とその病院に足を向けていませんが、倫理観が欠如している医師が平気で開業している時代でした。

ケース4：救急外来で投薬拒否

40℃の熱を出し、ぐったりしている長男。
土曜日だったので、急遽救急外来に行きました。
当直はものすごく若い医師。
しどろもどろ言い訳がましいことを言い続け、「とりあえず、おうちで様子をみてください。投薬の必要はありません」ときっぱり。
2時間待たされて、5分の診察でした。

「原因がよくわからないし、副作用が心配だから」というのが投薬の必要がない一番の理由だそうです。
その後、長男が何回か高熱を出し、救急外来にかかったこともありますが、投薬の必要がないと言い切った医師はこの人だけでしたが、祖父母が泣きついて、「頼むから連れて行ってやってくれ」と言うまで私は連れて行きたくなかったし、現れた医師が若くないと本当にホッとしました。

まとめ：

いずれの場合もとても質の悪い医師にあたった場合の不運なケースだと思いますが、そういう医師かどうかは行ってみないとわからないので、あたってしまったら不運だったと思うしかないと思います。
こういうことがあったから、私は医療不信に長く陥っていました。
投薬の間違いなどないように、合わなかった薬の名前は列挙できるようにしておくとか、担当医にこの予防接種はして良いのか度々聞いておく等、自衛の手段を持つことが病気の子供を持つ親として必要な心構えではないかと思います。