洗濯用液体せっけんVS液体洗剤。アトピーでも液体洗剤が使える？

デリケートな肌の子どもの衣類の洗濯には、洗剤ではなく洗濯石鹸が一番と言われています。
ですが、粉せっけんは使いこなしが難しく、溶け残りや石鹸カスに悩まされ、肌に優しくない蛍光剤が入っていないがゆえに衣類が黄ばみやすく、学校で人の事ばかり気になりやすい子供に「お前の体操服はどうして黄色いんだ」と指摘されやすい問題点がありました。

洗濯石鹸に液体の時代がやってきた

粉せっけんの使いにくさに四苦八苦し続けていたところ、それまで品数が少なく、主流ではなかった液体せっけんが次々と出てき始めました。

SARAYAの「arau.」は、高価だった液体せっけんをリーズナブルにしてくれたので画期的でしたが、ハーブの香りづけが何とも過剰で、においがどうしても好きになれませんでした。
しかも液体せっけんなので、コンパクト化が進んでいる液体洗剤と比べると驚くほど一回の使用量がかさみます。

子どもの肌には代えられない

使い勝手が悪く、大量購入しないとすぐなくなる液体せっけんですが、子どもの肌を考えると、使い続けざるを得ません。

些細なことですが、使う必要がある薬が少しでも減って、肌荒れが少しでも少なくなるのであれば、多少の事は許容して暮らしていくしかありません。

洗剤にすすぎ1回の時代がやってきた

そうこうしているうちに夫が単身赴任をはじめ、「液体洗剤のすすぎ1回のやつ、あれで普通に洗濯したら、汚れが落ちるし肌荒れしない。うちの子でも大丈夫だと思う」と言い出しました。
「俺が使っても良かった。ダメもとで使ってみてくれ」としつこく繰り返すようになりました。

そうなると、また子どもの肌をテストにさらさなければなりません。しかし夫は言い出したら絶対に後に引かない。仕方なく、すすぎ1回の洗剤を試してみることにしました。
洗濯石鹸を使う場合、「念入りコース」で念入りに洗い、すすぎを3回行っていました。すすぎ1回の洗剤を使ってみるにあたって、標準コースですすぎ2回で洗ってみることにしました。

洗剤で洗った洗濯物を干していると、手がかぶれたりすることがありましたが、数日洗濯に使っても大丈夫そうでした。

我が家の子どもは、私が洗ってたたんだ洋服を日替わりで着るようなところがあったので、翌日には洗剤で洗った服に切り替わり、1週間くらい観察していれば皮膚に悪影響があるかどうかわかるだろうと思いました。

子どもがすでに全員10代になっていて、肌も小さいころに比べると格段に丈夫になっている点も踏まえて、液体のすすぎ1回の洗剤で洗っても肌が荒れないことが分かりました。

1回の洗剤の使用量は今までの液体せっけんと比べ物にならないほど少なく、使っても全然減りません。買い物が楽になるうえ、お財布にとても優しくなりました。
蛍光剤が入っているので少し心配もしましたが、大きくなっているので問題がないようです。衣類の白さがUPしました。

液体洗剤に切り替えると柔軟剤が必要に

しかし、液体洗剤に切り替えると、これまでは石鹸なのでクエン酸を柔軟剤に使っていましたが、洗剤用の柔軟剤が必要になってきます。
しばらく石鹸生活をしている間に、柔軟剤業界は驚くほどの発展を遂げており、商品数のあまりの多さに目がくらみます。

ふんわり感はもはや当たり前、香り長持ちを競う時代のようです。これまで無香料生活を貫いてきた我が家には、香りはどちらかと言えばノーサンキューです。
香料はかぶれやすい、デリケートな肌にはいただけないもの。世間一般の方がいい香りを探す中で、「当たり障りのない耐えられる香り」を急きょ探す必要が出てきました。

洗剤が安くても、柔軟剤もプラスで買えば結構石鹸とトントンになるんじゃないか？と思うこともありますが、夫の強力なプッシュのために引くに引かれない状態です。

用意周到な夫は、「レノアの緑の奴ならにおいが強くなくて消臭効果も高くて肌にも優しい」と自分でチョイス済み。
試してみたところ、確かに香りは耐えられる限度内であり、消臭効果が高くなって汗のにおいもしにくくなり、肌荒れを引き起こす気配がありません。

かくして、我が家にもとうとう液体洗濯洗剤の時代がやってきました。

10年以上続いた洗濯石鹸生活が終わる

かくて、我が家の10年以上続いた洗濯石鹸時代が幕を下ろしました。

粉せっけんの時代が長かったため、使いこなしの難しさに本当に頭を痛めました。現在各種液体せっけんが並んでおり、値段もずい分と改善されてきたように思います。
本当に肌の調子が悪いときは、また切り替えて生活したほうがいいと思っていますが、今のところお世話にならずに済んでいます。

液体洗剤の品質改良によって、洗剤も肌に与える影響が小さくなってきたように思います。
もし今また洗濯石鹸に切り替えたとしても、昔ほど極端なプラスの効果は得られないのかもしれません。

肌に悪影響をあたえないのであれば、どちらでも構わないと思っています。
生態系への影響を考えたら、「石鹸でしょ！」と言われるかもしれませんね。