衣替えが自分でできない男たち【ホコリにめっぽう弱い我が家の男ども】

タンスの引き出しの中身を季節に合わせて入れ替える衣替え、実家にいたときは各自が勝手にやる物でした。
頼めばやってくれたのかもしれませんが、頼んだことはありません。

昔。夫はじめての衣替えに挑戦

今から四半世紀以上前、新婚の夫に、「自分の分の衣替え、やってね」といったところ、「やったことない」との答えが返ってきました。
「今までどうやっていたの？」と聞くと、「おふくろが全員の分やってた」との答えが返ってきました。

思わず、「はああ？」と声が出ました。兄弟3人+夫婦+じじばば＝7人分を義母が一人で衣替えしていたようです。
着物もまだたくさんあった時代。おしゃれさんな義祖母の着物の虫干しだけでも大変だったようです。

手伝わんかい！と怒りを覚えましたが、「おふくろ専業主婦だったし～」とのらりくらり。

奴隷扱いの間違いじゃないのかと言いたいのをちょっとがまんしつつ、「じゃあ初挑戦。やってみて」というと、機嫌よく夫は衣替えを始めました。
もともとまめな人だし、整理整頓は私よりもうまいくらいなので、心配はいりません。

「そうそう、洗うものもあったら出しといてね」といった私の方を振り返った夫は人相が変わっていました。両目から涙がだーっと流れていて、鼻も両方から鼻水が盛大に垂れています。
鼻をかんだ後、ひとしきりくしゃみをしてから、「なあに？」と微笑まれても、何も言えませんでした。

どおりで義母がやらせなかったはず。ホコリに弱すぎて、衣替えに体が耐えられないよう。
それ以来、ホコリにはなぜか耐性が多めにある私が一人で衣替えをすることにしました。

子供もやっぱり衣替えを無事にできない

喘息の気のある長男にもちろん衣替えがさせられるはずもなく、タンスの裏とか普段動かさないところの掃除は、彼が不在で一時間以上まだ帰宅しないタイミングでやる必要があります。

ずっと衣替えもさせていませんでしたが、大きくなって自己管理に任せていると、タンスから服がはみ出していることに気が付きました。
「いらない服や小さくなった服を出して」と頼んだところ、一度も袖を通していないらしい服まで山のように出てきました。

そしてお約束のように、子どもたちはくしゃみと鼻水に悩まされていました。ホコリに弱い体質は三人ともにきちんと遺伝しているようです。

ホコリにはなれることはないから

血液検査でアルテルナリアやほこり、ダニが100以上の人間が大丈夫になる日が来るとは思えないので、今後、衣替えないしそれに付随することをするときは、ぜひマスクと眼鏡着用で取り組んでほしいです。

自宅にいれば、私が手伝えますが、このままでは一人で生きていけません。
衣替えを無事に済ませられるよう、創意工夫をしてほしいと思います。