子供のアトピーがとても悪い時【子供はわからない！？傲慢な大人の対応】

長男（21）が三才の頃、アトピーがとても悪化しました。ちょっと目を離すと血だらけになって転がっています。
顔もパンパンに腫れ上がり、かきむしるためか髪の毛も生え際が後退し、ツンツンに立っています。
かさぶただらけで包帯や消毒液が手放せない状態でした。

かきむしって夜寝られない

ちょっと目を離すとかきむしって、血だまりができていたりするので、パジャマの袖口には外側をキュプラ・内側を綿ジャージーにした二重の袋を取り付け、ズボンの裾には紐を通して痛くないようにしながらもしっかり縛って引き上げられないようにしましたが、少し目を離した隙にかきむしり、文字通り血だるまです。
目を離すことができないので、「オレ一直、アンタ二直ね」と夫が言い出し、夫婦で寝ないで子供を見張るようにしました。

見張っていれば痒がったらポンポン軽く叩いてなだめてやって、また眠れるようにします。
おかげで起きているのか寝ているのか時々親はわからなくなり、夫婦間の会話もちょっとおかしくなってブラックになっていきました。

外出すると大人が覗き見る

かきむしって眠れないくらいなので、当然長男の顔は腫れ上がり、あちこち傷だらけになりました。
ジュクジュクになっている関節部分などは細菌感染も心配なので、包帯を巻きますが、きりがないくらいでした。

そんな長男を連れて外出すると、通りすがりの人々が、はっと息を呑み、そそくさと通り過ぎたかと思うと、柱の陰などから身を乗り出すようにして息子をのぞき見ます。
子供だからわからないと思っているようです。
また、柱があるからわからないと思っているようです。

盲目の人を相手は見えないと思ってジロジロ見るのと変わりないことが何故かわからないようです。
盲目の人は見えないかもしれませんが、わからないはずはないと、わかっていないようです。
身を乗り出す以前に親である私達も、息子も気づきます。
「そんなに見たいなら、見せてやるから見ろ！」と叫びそうになったのは一度や二度ではありません。

子供は言葉でも攻撃する

子供は更に言葉でも攻撃します。
「きたない」とか、「かわいそう」とか、「それ、うつるの？」とか、様々です。
「病気なのにそういうことを言う方がおかしい」と家族でもいつも話していました。
「病気なんだからしょうがないだろう、そんなこと言う方がおかしい！」と場合によっては長男はキッパリと言い返していました。

親の私達が非難しても子供は引きませんが、本人に病人を攻撃するのは間違いだと言われると子供はたいてい反省はするようです。

なりたくて皮膚病になったわけではない。子供だってわからないわけはない

病気で苦しんでいる子供はやはり自分の病気には敏感です。
柱の陰からなら、離れているから、大丈夫わからないと思うのはどうかしているとしか言いようがありません。

身に覚えのある方がこのようなサイトを見ることはないかと思いますが、子供はわからないというのは間違いです。
人としてしていけないことは子供にもしてはいけないことを考えて欲しいと思います。