頭皮がかゆい！かゆみを抑える応急処置と考えられる病気

頭皮のかゆみの原因はさまざまです。

軽く考えているうちに症状が悪化することもありますので、自分のかゆみの原因を知っておく必要があります。

かゆみの原因

頭皮のかゆみの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

まず一つ目に挙げられるのは、真菌によるものです。

頭は髪で覆われているため、じめじめしやすく、真菌などが繁殖しやすい環境になりがちです。

真菌は生命力が強く、シャンプーをしても簡単に死滅しない場合が多いです。

清潔にしているのにかゆい、かゆみが続くというときには真菌が増えている場合があります。

二つ目に挙げられるのは、乾燥です。

頭皮も肌と同じように、太陽の紫外線による乾燥や冬場の空気の乾燥により相当のダメージを受け、乾燥しがちです。

アトピー肌の人はもともと肌が乾燥しやすいので、頭皮の乾燥も進みがちです。

また、乾燥によって、皮脂が過剰に分泌されることがあり、これにより毛穴が詰まり、頭皮のコンディションを悪化させることもあります。

こうした状態が顕著になると脂漏性皮膚炎と診断されることもあります。

三つ目に挙げられるのは、敏感肌によるものです。

肌が敏感で繊細な人は、自分の汗が刺激となることがあります。

アトピー肌の人はこのような傾向が現れやすいといえます。

また、シャンプーや整髪剤、洗髪時に使用する水道水に含まれる塩素が刺激になることもあります。

さらに、帽子や枕の材質が合わなかったりすると、その接触面がかゆくなることもあります。

このような状態で病院に行くと、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などと診断されることが多いようです。

かゆみの対処法

頭皮のかゆみがひどい場合はまず、皮膚科の受診が必要になります。

皮膚科ではかゆい部分に直接塗布することのできる外用薬として、ステロイド薬や抗炎症薬、抗アレルギー薬、保湿剤などが処方されることが多いです。

その他に内服薬として、抗炎症薬や抗アレルギー薬などの内服薬が処方されることもあります。

その他に日頃のスキンケアなどの指導をされることもあります。

皮膚科に行くほどでもないときや、皮膚科に行く時間がないときには、市販薬や市販のシャンプーでも頭皮のかゆみに対応できるものがあるので、ドラッグストアなどで相談してみるとよいでしょう。

スキンケアの重要性

日頃使っているシャンプーや整髪剤が頭皮の刺激になってしまうことがあります。

特に洗浄力の強い石油系のシャンプーは必要な皮脂も取り去り、乾燥を招いてしまうので、肌にやさしいシャンプーを選ぶようにしましょう。

皮膚科では一般的に、アミノ酸系の洗浄成分を主体とし、肌に刺激となる成分を排したシャンプーを勧められることが多いです。

また、かゆいときにはよりしっかりと頭を洗いたくなりますが、ゴシゴシと強く洗うとダメージを与えてしまうので、爪が当たらないように注意しながら指の腹でやさしく洗うようにしましょう。

その後、かゆいときには外用薬を使用し、症状が落ち着いているときには予防として保湿剤を塗布するようにするとよいでしょう。