年代別アトピーの原因と治療法～成人男性編～

アトピー性皮膚炎は、乾燥肌で敏感になっているお肌に、病気の要因が重なると発症しやすく、慢性の疾患なので良くなったり、悪くなったりを繰り返す病気です。

体の免疫力が少ないお子様に発症することが多く、かつては思春期の年代になると症状が軽くなるケースが多かったです。

成人男性にも多いアトピー性皮膚炎

現代は20歳を過ぎてから、発症する成人男性が増えていますし、子供の時からずっとアトピー性皮膚炎の症状で悩まされている人が大勢おられます。

痒みの強い湿疹や赤い丘疹が見られることが多く、顔の場合は額や眼の周りが赤くなる場合もあります。

男性は、女性に比べるとお肌が丈夫だというイメージがありますが、皮脂は充分に足りているのに、お肌の水分量は不足している肌質の人が多い傾向があります。

ダニや花粉、埃、カビなどのアレルゲンが発生すると、アトピー性皮膚炎の症状が悪化するため、部屋は閉め切らず、換気をこまめに行うようにして、掃除機をこまめにかけたり、拭き掃除をして清潔を保つようにしましょう。

成人男性は仕事で忙しく、帰宅が遅くなる人が多いですが、睡眠不足になると体の免疫力が低下したり、お肌のバリア機能が低下するため、夜更かしをせずに早めに就寝するようにして下さい。

成人男性のアトピー性皮膚炎治療方法

アトピー性皮膚炎の成人男性の治療は、皮膚科や美容皮膚科に通院をすると保湿剤を処方してもらったり、ステロイドの塗り薬や必要がある場合は、内服薬も服用してもらえます。

保湿剤を使ってお肌のお手入れをしたり、痒みや赤みの強い部分には、ステロイド剤を適量塗っておくことで、少しずつ症状が改善されてきます。

男性の皮膚は水分量が少なく、乾燥しやすい傾向があるため、お肌の状態が改善してきても、保湿剤を使ってお手入れをしたり、医師が薬を処方してくれたら、一定期間は根気よく続ける必要があります。

改善ポイントは低刺激と保湿

アトピー性皮膚炎は、慢性の疾患なので完治をするのは難しいですが、適切な治療を受けることで症状が改善しやすくなります。

顔だけでなく、首や胸の周りも湿疹ができやすいので、お肌に刺激の少ない素材の下着類や衣類を着用するようにして下さい。

男性は女性と同様に冷え性の人が多いですが、赤みや痒みが強い時は長風呂は避けたほうが良いでしょう。

入浴後のお肌は大変デリケートになっているので、保湿効果の高い基礎化粧品を使用して、お肌の乾燥を防ぐようにして下さい。

ステロイド剤は副作用が心配だという人が多いですが、正しく使用すると問題ないことがほとんどです。