ジェネレーションギャップ！赤ちゃんの肌荒れに声を掛けられない

ご近所さん宅に回覧板をもっていき、あれこれと話をしていると、そのお宅のお孫さんを連れた娘さんが帰ってきました。
娘さん親子は常時そこに住んでいるわけではなく、近くで離れて暮らしているものの、始終子連れで実家に帰ってきています。

実家まで700キロを超える私にはしょっちゅう実家に帰るということはできないので、うらやましいと思う反面、そんなにしょっちゅう家に帰ってばっかりいると、旦那さんがよくキレないものだ、と思ったりもします。
少しやっかみも入っているのかもしれません。何しろ、何年かのスパンでしか実家には帰れないし、そうそう帰ろうという気にもならないからです。

よだれであごのまわりがまっかっか

裏のお宅の奥さんとは親しくさせていただいていますが、独立した子供とはあまり親しくもありません。会っても挨拶されるわけでもないので、まあ、いいかな？という感じです。
物覚えというか顔覚えの悪い私には、よく知らない裏のお宅の独立した子供さんたちの顔がいまだに覚えられないので、親しくもなりようがありません。

久しぶりに至近距離で出会った裏のお宅の娘さんは、ちょっと神経質そうなイライラした雰囲気でした。別に私に敵意を持っている感じではなく、イライラとした敵意を誰かれなく発している感じです。
この感じには、非常に覚えがあります。子どものアトピーが悪いときに、私自身が良く発していたからです。

心無い視線が常時当たるため、子どもを守ろうとする親共通の警戒感が周りに発散されてしまいます。
ちょうど、出産を終えたばかりの犬や猫が子どもを守るために、飼い主にまで警戒感をあらわにするのと同じだと思います。

「ここんちの孫はみな、転がしてたって何ともないベリーノーマルじゃなかったっけ？」と思っていたのですが、よく見ると、娘さんが小さい赤ちゃんを抱っこしていました。
お母さんに抱かれた子どもの顔はあどけない表情でしたが、あごのまわりがよだれのせいか、真っ赤っかでした。

あごのただれだけではアトピーとは限らない

あごのまわりが腫れあがったように真っ赤になっていたとしても、それだけではアトピーとは断定できません。アトピー並みに「肌がデリケートなタイプ」というだけです。
あごがあれだけ腫れあがるまでよだれが出るのだから、おそらく歯が生えてくる、月齢がある程度進んでいるのも予想されます。

予想というのも変ですが、我が家に赤ちゃんがいたのがかなり前なので、月齢がいくつ位か、パッと見ただけではよくわかりません。
生後半年はもう過ぎているな、と思うのが精一杯です。

生後6か月に近いのであれば、離乳食準備食を早めにやって、消化不良を起こさせることが多かったのか、アレルギーの軽いのがあるのに気が付けずに消化不良を起こさせているのか、ボディソープが合っていないとか、様々なアトピーを疑う以前の原因がいくつもあげられ、これを改善するだけでもかなり軽減されることが頭をよぎります。

ケアも、取り急ぎ、ぬるま湯で優しくあごまわりを洗い、ワセリンを塗って保湿してからタオルを優しく当てて水気を取るだけで、ある程度の改善ができます。
全然保湿していないか、できていないのが見て取れる肌でした。

アトピーかどうか判断できるまで見せてもらえるように、頼めない

アトピーかどうかをいろいろお母さんに聞いて、子どもの様子もしっかり見てからでないと、アトピーと判断することはできません。
もちろん私は医者ではないので、医学的に判断する資格はありませんが、長年アトピーと付き合い続けているので、水疱瘡とアトピーを間違えるようなぼんくら医者よりはましではないかと思っています。

ステロイドに頼る前にできるアトピー対策をいろいろ持っているからと言って、アトピーと関係ない人に伝えても意味がないので、伝えていいかどうか判断するにも見せてもらい、話も聞く必要があります。

でも、すでに警戒感が周りに出ている状態のお母さんに、全然親しくもないし、親しくしたいとも思っていない人であり、ごく近所に住んでいる人の子どもに、「この子、アトピーかな？」とも言いにくく、「あごのまわり、はれちゃたかな？」ともいいにくく、何とかしてあげたいけど、何とかするには妙な壁が立ちはだかっている気がします。

ジェネレーションギャップ？声がかけられない

私が自分の長男の赤ちゃんの時に、アトピーでノイローゼになりかかっていたというか、なっていた頃は、もう20年以上前になります。
なので、私の知っていることが古いことになりつつあることも、いくつもあると思います。

現在も、子供が成人アトピーで苦しんでいるから医療情報がTVなどで流れると必ず目につきますが、赤ちゃん特有のノウハウをかなり忘れつつあるのも事実です。
そして、お母さん自身よりも、お母さんの親であるおばあちゃんのほうが私と年齢層が近くなりつつあります。

おそらくジェネレーションギャップではないかと思うのですが、若いお母さんに声をかけづらい年齢に私自身が入ってきたのではないかと思います。
私と長男が苦しんでつらかった毎日を、同じように過ごす人が一人でも少なくなるようにと願っていたのに、声を掛けられない自分がいます。実に歯がゆいです。

裏のお宅の赤ちゃんをまた至近距離で見かける日は、次にいつくるのか、来年か再来年か、全く予想もつかないくらい近くて遠い他人ですが、あごまわりの赤いのだけでも何とかしてあげようとしなかった私はチキンだとしみじみ思いました。

以前は、見ず知らずの子どもでもみすごせなかったのになあ、お母さんが警戒して「なんだこいつ！」という顔をしても近寄ったのに、あの頃の勢いはどこへ行ってしまったのでしょうか。
私も年齢を重ねてしまったのだと思いました。