乳児湿疹が気になるときに病院に行く前にできることは？

長男の乳児湿疹が顔中に広がったのが生後1か月くらいの事です。
赤いぽつぽつが一杯できるとおろおろする私に、母も義母も、「赤ちゃんは乳児湿疹ができるものだから心配はいらない」と、安心するように言いました。

1か月の乳幼児健診のとき、周りをそれほど観察していなかったのですが、彼ほど乳児湿疹が多い赤ちゃんはいなかったのではないかと思います。
この段階で心配していなかった、というよりも何も対策を取っていなかった私は明らかに無知であり、さらに進んだ段階でただ漫然と医師からもらったステロイド剤を塗り続け、卵の完全除去で母乳を与えるだけで、何で湿疹が出なくならないんだろうと思うだけだったのがつまづきのはじまりだったと思います。

乳児湿疹＝アトピーではないけれど対策は必須

乳児湿疹だから即アトピーというわけではないけれど、何らかの湿疹が出る原因があって赤ちゃんが不調をきたしている印なので、原因を取り除く努力が必要です。

即病気ではないから、その意味で心配はいらないけれど、どんどん悪化していくよりは悪化しないほうがいいのだし、簡単な対策でどうにかなる場合が非常に多いことに注目すべきだと思います。

赤ちゃんの肌にトラブルを起こす可能性のあるものはすくない

「肌に触れる可能性のあるものをすべて割り出し精査しろ」といわれて、少ない項目で網羅できるのは赤ちゃんの特権だと思います。

生後間もない場合は、入浴剤、ボディーソープ、タオル、肌着、洗濯洗剤、寝具、おしりふき、両親の手くらいでしょうか。口にするものは母乳かミルク。
乳児湿疹は肌トラブルなので、原因はこれらの中に含まれていると考えると、そこから、「これかな！？」と割り出すのは意外と簡単です。

よくあるのが選択基準が「ベビー用」という文字だけのボディーソープや洗濯洗剤が全く肌に優しくないケース。肌に影響が少ないかどうか表示成分を見てよくよく調べるとわかるのですが、案外やっていない人が多いものです。
泡切れがいいとか肌に優しいとかのうたい文句だけを見て、本当に肌に悪いものが入っていないか確かめていない。肌にいいものより、肌に悪いものが入っていないか確認することが大切です。

本当にアトピーを疑うのはそのもっと後でもいい物。ミルクの場合も銘柄を変えてみるだけでも有効です。
母乳はお母さんの食べたものからできているので、お母さんの栄養バランスも大切。日本人なら昔から日本人が食べていたような純和食が消化しやすいので和食がおすすめです。

それでも湿疹が減らないのであれば、はじめて食物アレルギーを疑ってみてもいいかと思います。

これだけでももしかしたら長男はアトピーにならずに済んだかもと思う

我が家の三男はアレルギー体質が非常に強いので、これらの対策はもちろんのこと、私が卵牛乳完全除去食、コーヒーなどのし好品も抜いても湿疹がなくなりませんでした。
ですので専門医にGOサインをもらいに行った上で、あきらめてアレルギー用粉ミルクで育てることになりましたが、長男程度のアレルギー体質であれば、全身アワオコシ状態になるまで悪化する前に止められたのではないかと思います。

長男のために「日本人は卵アレルギーが多いから」という医師の指示で、卵完全除去で母乳を与えていましたが、それ以前に彼はボディーソープと洗濯洗剤を石鹸に変えていればかなりの湿疹が軽減されていたのではないかと思います。
長男自身の卵アレルギーや牛乳アレルギーからの脱退がものすごく速かったことから考えて、卵完全除去で母乳を与える以外に特に対策がなかったのは、はっきり言って失敗だったと思います。

ステロイド剤を生後間もなくから使い続けていたのも大きな間違いだと思います。
ステロイド剤ですぐに肌の状態が改善されますが、原因が取り除けていません。原因がある限り、湿疹はぶり返します。それをまたステロイドで押さえる。その繰り返しが延々と続きます。

成長期の乳幼児にいい影響だったとはとても言えません。成人とはまったく状況が違います。
まずは湿疹の原因を洗い出す。意外とつまらないところに隠れている、こんなことが見落とされているかと思うだけで、腹立たしい限りです。

赤ちゃんの肌はデリケートだけれどよくなるのもすぐ

赤ちゃんの肌はデリケートだけれど、まだ新しい肌なので、肌トラブルの原因を取り除くと、驚くべきスピードで肌状態が改善されます。
頑固な三男の顔中の湿疹が、アレルギー用粉ミルクに切り替えたことで、みるみる引いていくのをみたとき、知らないことで長男をいつまでもアトピーにしたのは私の無知が最大の原因だと痛感しました。

アレルギー用粉ミルクは、代わりに飲みたいと思うことが決してないほどまずい飲み物なので、安易に切り替えるべきではないと思いますが、アレルゲンがないとこんなにも湿疹が簡単に引くのかと実感できます。

湿疹がたくさんできると、まずするのは掻かないように手袋をつけるといったことになりますが、その前に肌トラブルの原因を究明しましょう。
赤ちゃんのお肌を守るためには、お父さんお母さんがしっかりとした知識を持つことが一番の対策になると思います。