2017.07.18
子供との食事を考える【食物アレルギーのある子供の食事】ストレスMAX
赤ちゃんが家にやってきて、少しずつ大きくなり、いよいよ離乳開始!となると、うれしい気持ちでいっぱいになります。
いろんな野菜をつぶしてみて、「これなら食べるかな?」と与えてみたとき、赤ちゃんがうれしそうに口をあけ、不思議そうにもぐもぐする姿はいとおしいものです。
しかし、子どもに食物アレルギーがあると、一般的な育児書の通りの食材が使えずに右往左往してしまいます。
順番を間違えると大量嘔吐につながることもあり、親子で離乳が嫌になることもあります。
抗原度強弱度表を使っても失敗することもある
抗原度を表す表を基に、抗原度の低い食材から与えていっても、時に思わぬアクシデントに見舞われることがあります。
そんなとき、私は頭の中で「365歩のマーチ」を繰り返していました。
うまくいかないこともある。三歩進んで二歩下がる。人生はワンツーワンツー。
手元に何も資料がなくて、やみくもに始めるよりも、ずっと失敗は少なくなります。
気に病んだら子どもがアレルギーを起こさなくなるわけでもなく、むしろ母親の動揺が伝わるから、いっぱいいっぱいに追い詰められていても、動揺すまいと思います。
この考え方が、子どもにどの程度プラスになったかは私自身はよくわかりません。
息子が三人ともおいしいものに目がないので、大きなマイナスではなかったのかもしれません。
アレルギー対応の市販の離乳食の登場
アレルギーに対応した市販の離乳食が登場してきています。
長期で出かけなければならなくなったときに、調理することができないときがあります。そんなときにとても助かりますね。
私が乳幼児を育児していた時はまだなかったので、使う機会はなかったのですが、親戚の不幸があって遠隔地に葬儀に出かけなくてはいけないとき、三男に何が食べさせられるかの選択肢が少なくて、こんなことでアトピーが悪化したらと、いつも気が気ではありませんでした。
そんなときに、伝家の宝刀のように懐から市販のアレルギー対応の離乳食が出せたら、最高ですね。
三男がある程度大きくなってから、「5大アレルゲンフリーの離乳食(後期用)」が市販されているのを見ました。
しげしげ眺めつつ、「5大アレルゲンははいっていないものの、それ以外の個別に合わない可能性のあるものは人それぞれで違うのに、どうやって対応するのだろう?」と思い、「これを常用できるか?」と考えたとき、私にはできそうにないと思いました。
TVCMでもアレルギー対応のカレーが登場
家族全員が同じお鍋で食べられる、「5大アレルゲンフリーのカレー」が市販されるようになりました。
TVCMで見て、私がどう思ったかというと、「すごい!画期的!」ではなく、「はあ?何のためにいるの、ソレ?」でした。
「なんでカレー?もっとほかのにしてよ」というのが、私の感想です。
夫はめっちゃ辛いのを好み、私はまあまあ辛いの、子どもはめっちゃ甘いのが好きなので、もともとずっとカレーのお鍋は別々。具材を煮込むまでは同じですが、ルーを入れる段階で鍋を分けます。
面倒くさいので、我が家ではめちゃ辛いのとめちゃ甘いのの2鍋。特に制限がきつかったころは、特殊なカレールーがもったいなかったので、さらに三男の分を小分けして、3鍋にしていました。
アレルギーのない家庭でも、子供用のめちゃ甘カレーと、大人用のめちゃ辛カレーは別のものではないでしょうか。なんで同じ鍋にせにゃいかん??
例えば、ホワイトソースのグラタンとか、ホワイトシチューを同じ鍋で!っていうなら感動ものですが、これはカレー。ピントがすれているにもほどがあります。
昨今の離乳食の悩みは別次元
昨今の離乳食の悩みは、食材が限られる云々ではなく、「離乳食を3食市販品にしてはいけないのか?」「高級ブランドのだからいいじゃないか?」といった悩みも多いようです。
「料理ができない」のレベルが、かつての「料理下手」のレベルを大きく凌駕し、「お茶を沸かせるか?」くらいから始まるようで、そこまでできない人に離乳食、ましてやアレルギー対応ができるか否かが問題視されてくると。
子どもは食べてくれないことも多く、私自身は気合が入った長男の離乳食はストレスのほうが大きく、ノイローゼになりそうでした。いや、なっていたと思います。
抗原度も知らず、やみくもにやったから当然なのですが、当時は本当にストレスMAXでした。
それよりは、市販品が口に合わないから食べないと考えた方がストレスが少なくなると考える考え方は、いいかもしれません。
時代は流れるとはいえ、お母さんが忙しくて料理している姿を見たことがない子供は、やはり料理ができないケースも多く、そうなると市販品の品ぞろえの充実は欠かせません。
私自身はしみじみ古い人間になったんだと思うしかないのかもしれません。
アレルギーを起こしやすいものは個々で違うから、実際は市販品に頼り切るのは危険だと思うのですが、時代が違うのかもしれません。
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