アトピーの炎症やカサカサはデトックス反応？出し切れば治る？

「人生わずか50年」もクリアーし、自分もアトピーになったのは30代ですが、子供がアトピーだったので、ほぼ人生の半分はアトピーと付き合ってきたことになり、すっかり長い付き合いになっています。

子供が小さい頃は、あっという間にアトピーが劇的に改善される何かを探し求めてきましたが、もはやそんな幻想を抱く気力もなく、現状維持が一番だと思っています。

巷のアトピーはどんな風なんだろうと思う

自分がすっかり現状維持で満足しているからと行って、巷のほかのアトピーの人が新しい治療方法を模索していないはずがなく、みんなはどんな風なんだろうかと思いましたが、昨今道行く人を捕まえて聞いて回ると不審者扱いされてしまいます。

自分にできることと言えば、インターネットでググってみるのが限界かもしれません。
「アトピー」と検索してみると、最新の治療法として様々な医療機関のメッセージにあふれていました。

そんな中で、ふと、気になったあるサイトがありました。
そこでは、アトピーを改善するためには、やめることが良いというようなことが記載されています。

デトックス？？共感しきれない主張

いやあ、共感できる部分も多分にあるのですよ。言いたいこともよくわかりますが、極端な気がしました。
例えば、アトピー改善のためにステロイドをやめる場合、乳幼児に使うのはやめた方がいいと私も思いますが、ずっと使っていたのを急にやめるととんでもないことになります。

内容を読むと、ステロイドを急にやめるととんでもないことになることは熟知されているようです。
しかし、納得できないことも多々書かれています。

例えば、体液がだらだら、皮膚がはがれて血が出て炎症して痛い、それを「健康を保つための働き」の「排泄」だから我慢しろと言われても、我慢できる範囲ではないように思います。

以前、私がカラートリートメントにかぶれていたとき、体液だらだら、皮膚がはがれて血が出て炎症し、痛い状態が頭の中でさく裂していましたが、ステロイドで随分と症状を緩和させていただきました。
原因がカラートリートメントと気づくまで半年近くかかり、もう一生このままかと思っていましたが、カラートリートメントとおさらばしたら一気に改善しました。

これを、「健康を保つための働き」の「排泄」と言われたら、私は間違いなく「ふざけんなっ！」と怒り狂うことでしょう。同じ人もかなりいると思います。

「体の毒素を出すために」などと言うセリフを、かねてより健康志向強い人いから良く耳にしましたが、これと近い気もしました。

私の毒素って何でしょう。こんなに苦しい毒素の出し方ってあっていいわけがないと思います。こんなことをしないと改善しないなんて、あり得ないと思うし、我慢する意味があるのかと思います。

アトピーが先進国限定というのも信用できない

アトピーが増加しているのは先進国限定で、動物も野生動物はアトピーにならないといいますが、野生動物がアレルギーを起こさないとなぜ言えるのでしょうか。
野生動物は、アトピーになったとしても病院に行かないからわかりません。

アトピーと言われる病気は昔からあります。名前がアトピーとついていなかっただけです。
途上国にはアトピーは増えていないといいますが、アレルギーを起こす子供はどこにでもいます。アトピーと認識されていないだけではないでしょうか。

結局、増えているのか増えていないのか、データがない以上断言するのはおかしいと思います。

極端な治療法が一番悪くすると思う

中途半端にステロイドを塗ったり塗らなかったりするのと同様に、それまでだらだら塗り続けていたステロイドを急にやめるのも、非常に悪くするのではないかと思います。
薬はやめようと思ってやめるものではなく、必要なくなって自然に使わなくなるものなのだと思います。

アトピーが悪化した部分が腫れているのは、毒素が出ているというより、何らかの細菌感染をしている可能性も高いと思います。
もちろん、血が出ている部分をごしごし洗うのは論外だと思いますが、石鹸やシャンプーを使わないでいさえすれば治るものでもないと思います。

出し切れば治るもんじゃないと思う

素人がうだうだいうんじゃないと言われそうなので、「出し切れば治るもんじゃない」と断言するのは避けますが、原因物質がなくなれば状態は明らかに改善します。
生後数か月の三男の、顔中湿疹だらけだった状態が、アレルギー用の粉ミルクに変えただけでみるみる湿疹が引いていきました。

生まれたばかりの赤ん坊の、どこに輩出しなくてはいけないほどのデトックス反応が必要だったのでしょうか。全く納得がいきません。
出し切るってなんだべさ、と言いたいくらいです。絶食して出し切ればいいんでしょうか。

世の中の、なんでも鵜呑みにしてしまう人がいます。特にアトピーで苦しんでいる人は、治るという指標を探し求めています。
さらに辛い状態に入るのをすすめるのはやめてほしいと思います。