布団の掃除機掛けは本当にアトピー・アレルギー効果があるのでしょうか

子どもがアトピーを発症すると、病院から一番最初にするように勧められる日常作業の中に、布団の掃除機掛けがあります。

ハウスダストも布団に潜むダニも目に見えないし、臭いがするわけでもありません。
実際、布団の両面に掃除機をかけても、掛ける前と違いが生じるわけではありません。
ふっくらしてくるわけでもありませんし、きれいに仕上がる訳でもありません。

面倒な作業の一つであるにもかかわらず、効果が全く実感できない作業の一つです。

血液検査で目盛りをふりきっても

我が家の長男（22）が生後間もなくアトピーを発症したため、花粉にアレルギーを起こしているかもしれないと気付くまで、春先であっても毎日布団を外干ししていました。洗濯物も、ご丁寧に内側を外に向けて外干していました。

干した布団は両面掃除機掛けを欠かさなかったので、彼らが花粉にアレルギーを起こしていると気が付くのに数年かかりました。というのも、長男の皮膚症状が春と秋に劇悪化するものの、くしゃみ、鼻水、目のかゆみと炎症といった花粉症の症状を示しているものが誰もいなかったからです。

毎年血液検査をしていたころ、すでに目盛りを振り切ったもの（100以上のもの）は、一年たったからと言って、全く反応が出なくなることはないので、100以上のものを除外して検査を積み重ねていったので、検査する項目がどんどん減ってきていました。

「ほかに5つくらい検査できますが、何か検査したい物はありますか？」と聞かれたので、春先に特に皮膚症状が悪くなるので、「スギとかヒノキとか、花粉の検査をしてほしい」と伝えたところ、「花粉症じゃないからやっても無駄ですよ」と言われたのですが、それでも知りたかったので、項目に入れてもらいました。

血液検査の結果、長男（9才）がスギ・カモガヤ100以上、ブタクサ56、ヒノキ42、三男（4才）がスギ・ブタクサ100以上ヒノキ61でした。三男はカモガヤを計っていませんが、長男から推定して、おそらくこれも100以上でないかと思います。

こんなに数値が高くても、花粉症の症状はこのころ全く出ていませんでした。
掃除機の威力、恐るべし、といったところでしょう。

花粉の季節は干さずに掃除機掛けだけ

この結果が出て以来、花粉の季節は布団を外干ししなくなりましたが、掃除機掛けは欠かさないようにしています。

現在二人とも花粉の季節は鼻水ぶーぶー、目がかゆいといつも騒ぎますが、抗アレルギー剤を飲んでいなくてもマスクだけで対応できる状態です。春先の皮膚症状の劇悪化も、春先の悪化といえる範囲になりました。

目には見えないけれど、効果は全く実感できないけれど、布団の掃除機掛けは間違いなくアトピーやそのほかのアレルギー症状に高い効果があると思われます。

毎日やっているとやりたくない日もあります。そんな日は一日二日お休みしてもすぐには悪化しません。時々お休みしながらも、ずっと続けることが大事だと思います。