お盆の帰省のネックは渋滞より布団？お客様用布団はつらいよ

普段、郷里を遠く離れて暮らしていると、お盆やお正月にどんなに渋滞に巻き込まれても、何時間かかっても、ド根性で郷里に帰ろうとしてしまいます。

夫婦二人だけの若いうちは、新幹線や電車などの公共機関を使って帰っても、それはそれで楽しいし、二人分の予約を取るのは金銭的にもスケジュール的にもそう無理はありません。
ですが子供連れになってくると、マイカーで帰省できることが本当にありがたいと思います。

近年マイカー所有率が低下しているから

近年、マイカー所有率が低下し、若者の車離れが叫ばれていますが、お盆の帰省にマイカーを使うと、そのことを実感することができます。

特に、今年は本当に実感できたと思います。長野に戻って車に乗って東京に行き、東京で子供を三人拾ってそのまま兵庫に向かいました。
その道中、「わ」ナンバーをよく見かけました。いわずと知れた、レンタカーですね。

そして、レンタカーでなくても、運転に不慣れな人がいかに多いかが実感できました。
長い道中、車の事故渋滞が本当に多く、事故現場を通り抜けてみると、あまりひどくない追突または玉突き事故が多発していました。
ぐちゃぐちゃに車が壊れていないのは本当に良かったのですが、こんなに車があまり壊れていない追突事故が高速道路で多発しているのは初めて見ました。

普段車を運転している人がどれほど少なくなり、マイカー所有率も低下して、「マイカーで帰省する」ということが日常的なことではなくなってきているのがよくわかりました。

子供連れにはマイカーが便利

マイカーの所有率が低下しているとはいえ、小さな子供を連れていると、どうしても荷物が多くなってしまいます。
混雑した電車の中を暴れまわる子供をなだめるのは、ただでさえ帰省で疲れた体にはつらいことですし、旅費も人数が多いと馬鹿にならず、まとめて座席をとるのも一苦労です。

その点マイカーであれば、子供が後ろで暴れてもある程度耐えられ、大きな荷物も負担にならず、寝てしまっても問題ありません。

今年、長男が社有車を始終乗り回しているせいか、運転技術が格段に向上したので、長男を頼りにでき、長男と夫で運転を代わりあって、休み休み移動ができました。

私も次男も免許ホルダーですが、出番がなかった上に、夫も長男もそれほど疲れず移動できてとても良かったです。マイカーによる帰省は、子供が小さな時も大きくなった時も、とても便利だと思いました。

近年、企業の新入社員が運転にあまりに不慣れなため、社有車の運転に慣れさせる訓練が必要だと耳にしていましたが、実際子供の運転技術の向上を見て、なんだか大変な時代になったなと思っていたのが、ありがたい時代だと思えるようになりました。

人総アレルギー一家の帰省のネックは渋滞より布団

渋滞と運転という最大のネックがとても緩和された今年の夏の帰省では、我が家にとって最大のネックは「日ごろ使われていないしまい込まれたお客様用布団」でした。
親世代の老齢化に伴い、意外に重労働な大量の布団の掃除機掛けは困難を極め、夫の実家では布団はノーメンテナンスでした。

ついてから私が布団の両面に念入りに掃除機をかけ、空気清浄機がフル稼働しているにもかかわらず、アトピーだけでなく喘息もある長男は呼吸困難に陥って「台所の椅子の上で寝ます」と部屋から逃げ出してしまいました。

見かねた義父が、自分のお昼寝用布団セットを長男に勧めてくれたので、別室の普段使用されている布団ならようやく眠れたようです。

普段寝つきも良くて眠りも深い私も、息苦しくて眠りが浅く、誰もが眠りにくそうにしていましたが、朝目覚めて愕然としました。私以外全員が、なんと使い捨てマスクをして眠っていました。
目を覚ました三男が珍しく機嫌よく、「このマスク、快適だよ！」とほほ笑んでいました。

不潔の王国と言われた私の実家に恐る恐る移動したら

その後、私の実家に移動した後、「また全員で使い捨てマスク生活か…」と覚悟したのですが、意外なことに、私の実家の布団は良い状態。

普段、きれいに室内がメンテナンスされている夫の実家であれほど寝苦しく、普段全くごちゃごちゃの私の実家はもっと寝苦しいだろうと思ったのですが、意外な結果に。

のちに母が語ったところによると、「3週間ほど、毎日縁側を締め切って布団を干して、両面を掃除機のハウスダストセンサーが消えるまで掃除機を掛けた。娘が毎日やっていたんだから、私だってできるだろうと思ったけど、結構重労働だったね」とのことでした。

親というのはいくつになってもありがたい

自分がやったことがあるからこそわかる、その重労働。老齢の母が一人で頑張ったかと思うと頭が下がりました。
日常、アトピー・アレルギー対策に布団干しと掃除機掛けをしていて、効果を実感することがあまりできませんが、帰省の時はその効果が絶大であることがよくわかります。

すでに子育てを終了世代に入った娘は、最近布団干し＆掃除機がけはほとんどやっていないことを母に告げると、逆に驚いていましたが、おかげでとても快適に眠れたというと、とても嬉しそうでした。

親というのは、いくつになってもありがたいとしみじみ思いました。