アトピーなのに人間ドックでアトピーへの指導がなかったワケ

子供のアトピーが難治化し、喘息もともなうようになり、転がるように悪くなるのを止められなかった経験や、毎日のように小児科に通い続けてよくなったわけではないので、子供も「俺はもう病院へ行かない！」とてこでも車から降りなくなった経験もし、苦情が出たら嫌だからと予防注射の集団接種を断られたこともあります。

39℃の熱で救急外来に行って、「アレルギーが怖いから自宅で寝ていてください」と言われて、投薬一つしてもらえなかった経験もあり、そんなこんなで全くの医療不信に凝り固まって、医者も医療も全く信用できなくなりました。

医療不信だから検診にもほぼ興味なし

医療不信に凝り固まっている私なので、もとより検診自体に全く興味が持てず、積極性が皆無でした。

数年前、突然背中が痛くなって寝ることもできず苦しんで、翌朝よくなったので病院で診てもらったところ、「どこも悪くない、運動でもしたんだろう」と内科から整形外科に回されました。

どこも悪くないと診断されたのですが、その夜も痛くなって眠れず、困り果ててまた病院へ。
あちこちできる限り検査してくれたものの「悪いところは見当たらない」とまるでクレーマー扱いで追い返されたこともあって、ますます医師に対する信頼が減少。

検診に行くようにと、夫の会社の健康保険組合からチケットとともに毎年冊子が届けられても、ほぼほったらかしでした。

夫がなきつくからしぶしぶ行った人間ドック

私が検診に行こうとしないことに夫が気付くたびに、「行こうよ」と私を促すので、数年ごとに渋々行くものの、「太り気味だけどメタボじゃない」と言ったコメントが返ってくるのでますます行く気にならず、今年も放置してやろうと思っていました。

しかし、「人間ドックに子宮がん検診をオプションで付けると子宮頸がん検診が無料でプラスされます」というチラシが同封されているのを夫が目ざとく見つけ、行け行けとうるさいので、しぶしぶ行くことに。

既往症はありますか？の欄に「アトピー性皮膚炎」とあったので、ちゃんと申告し、アレルギーを起こすものは何かという質問にも真摯に答えたのに、それについてはノーコメント。

やっぱりこんなもんだよな～～と思っていたのですが、肝臓がフォアグラになりかけているとか新しいことも見つかったので、「まあ、今回は受けたかいがあったかな」程度に思っていました。

届いた結果はかなり悪かった

検診後の説明で「脂肪肝になりかけている」とのことだったので、肝臓のことは書いてあるものの、他にはほぼ取ってつけたようなコメントが返ってくるのだろうと思っていた矢先。
手元に戻ってきた検診の結果は、唖然とするほど分厚いものでした。

脂肪肝＆肝臓がんの恐れあり、乳がん＆子宮がんの恐れあり、緑内障の恐れあり、この三点だけでも直ちに病院へいくようにと紹介状付きで指示がありました。
そのほか、1か月以内にこれこれ、3か月以内にこれこれ、半年以内にこれこれ、1年ごとにこれこれの検査を受けろと、細かな指示がずらっと並んでいます。

さすがに、ノーマルのレディス検診と違って、人間ドックはとってつけたようなコメントがさらっとかえってくるだけではないようです。
医療不信に凝り固まっているうちに、体があちこちボロボロになっていたようで、ここまであれこれ書かれているとは夢にも思いませんでした。

これまで「なんともない」と言われていたのがウソだったのか、いい加減だったのか、見つけそこなっていたのか、今回はじめて都心でちゃんと検診ではなく人間ドックを受けたのがよかったのか…。
いやいや、ここにきて50代の新しいステージに移って、これまでの積もりに積もった不摂生が爆発したのかもしれません。

しかし、なにも、こんなにいっぺんに見つからなくてもイイじゃないかと思います。

悪すぎて、アトピーへのコメントはなかったらしい

自分で言うのもなんですが、アトピーは死に至る病ではないし、今現在体の表面に出ている部分に疾患箇所がほぼない上、死に至りかねない可能性のある病状があちこち見つかった以上、そんなことにコメントするだけ無駄だということは、たとえどんなにヤブ医者だったとしても思いつくだろうし、道理で言われないわけだと自分でもしみじみ思いました。

私の医療不信をさらに助長させてくれた長野のドクターにはこの際お別れをして、このまま都心のドクターにお金がかかってもいいから見てもらおうと決心しました。
幸い、長野にいる日数より、東京にいる日数の方が長いので、病院も通いやすくなっています。私でも道に迷わず行ける都心のど真ん中、ドクターも目白押しです。

精密検査の結果が出るまでなんとも言えませんが、アトピーなので白内障は心配していましたが、病名色違いの緑内障が疑われて、また別の意味でびっくりしました。

しかし、見つかったと思われる悪いと疑われるところは、どれも自力で何ともできそうにないところばかりなので、この際、しっかり検査をうけて、悪いところが本当にあるならしっかりと治療していきたいと思います。
医療不信で後ろ向きなのもほどほどにしないといけなかったかなと、ちょっと反省しています。