メンタル面の暴走がアトピーを悪化する？ストレスがアトピーを本当に悪くする

最近アトピックスキンがない状態をなかなか作れないでいますが、年齢的なものもあるのか、だんだんとそれが大してストレスにならなくなってきています。
若いころならいざ知らず、五十路のおばさんのお肌が曲がっていようが曲がっていまいが、誰も気に留めないのではないかと思えるようになってきました。

「そもそも曲がっていないはずがない」と20代なら思っているのではないかと思うし、自分もそう思っていたので、悲壮感あふれるような肌状態であっても、あまり悲壮感が漂わないというのはそういったことが理由かもしれません。

子どもも自分もアトピーでも、悩んでいない

私は成人になってからアトピーを発症しているので、自分のアトピーとの付き合いはたかだか20年未満ですが、子どものアトピーとの付き合いは彼らの年齢そのままで、つらいことの方が多いのではないかと思います。

アトピーだからと言って、自分がかわいそうだとは思ってはいないかと思いますが、「なんでこんな面倒くさい体なんだ」と思っているのは間違いないと思います。
自分の体や体調と上手に付き合っていかなくてはいけないため、アトピーやアレルギー体質がない人にはない「体への気配り」が常に必要な分、やりにくい人生を歩んでいるのではないかと思います。

小さいころ、学校でいじめられはしないかとはらはらしました。
学校に行きたくないと泣かれる経験がないまま、最後の子どもの三男が無事高校を卒業しそうなので、去年あたりからやれやれと思うようになり、アトピーだからいじめられるんじゃないかという心配が皆無になってきています。
三人の子どものうち二人がアトピーで、誰もアトピーが原因でいじめられ不登校にならざるを得ない状況にならずに済んだ私は、非常に幸運な親かもしれません。

実際いじめられたとしたら、どれほどのストレスになるのでしょうか。自分自身が血だらけになってしまうほど悪化するのは間違いないと思います。
それ以上に、息子たちのアトピーもひどくなったに違いないと思います。

いじめられているわけでもないのに、「いじめられているんじゃないか？？」と心配し、妄想状態に陥ることがしばしばあったくらいで、これだけでも非常なストレスになります。
負に暴走しがちなのを抑えるのは難しく、へらへら元気に学校に行ってくれるたびに、「ああよかった、元気に行った」とほっとしました。

ここ1～2年、最後の子どもの三男がもう心配する必要のない年齢に達しているので、負の暴走も、ほっとする瞬間も、ともになくなってきています。
もっぱらこの子はまた遅刻しないだろうか、また寝坊して！と腹が立つくらいしかないので、悩みのうちに入れられないと思います。

アトピックスキンが気になるものの

自分自身のアトピックスキンが気になるものの、歌にあるように「三歩進んで二歩下がる」ような感じで治っていくのが成人アトピーだと思うので、遅々として治らなくても「まあこんなものだろう」と思ってしまい、時々痒いのが面倒くさいものの、悩むほどではないと思うようになっています。

子どものアトピックスキンを見ると切なく思いますが、何しろ月に1回見れるかどうか。
そしてあんまりじろじろ見ると怒られそうな気がするので、ササッと繰り返し観察するのが癖になっていて、じろじろ見れない。

その結果、「小さいころの本当に悪くて始終血だるまになって転がっていたころを思えば、全然ましかも」と思うことと、「ああ、やっぱ赤いかな」と思いつつも、元気に仕事をしていて、こまめに面倒を見てくれるありがたい先輩や上司に囲まれて、だんだん働く男の顔になっていくのをうれしく思う親ばか路線を走り始めると、長男のアトピーも全く気にならなくなってきます。

大体ろくなものを食べていないんだから、これでつんつるてんだったら、私の人生返せって言いたくなるかもしれないので、まあいい状態じゃないかと思ったりもします。
結局息子のアトピーも気にならず、三男に至ってはニキビやあせものほうが気になるくらいで、卵や牛乳を抜くメニューを作り続けるのもあとわずかかと思うと、ストレスでも悩みでもなく、感慨深いばかり。

結局アトピックスキンは気になるものの、それらはストレスになっていないのだと思います。

子供を心配していた時が一番悪化した

子供の受験や学校生活がうまくいくのか、やきもきやきもきしていた時がもっともストレスになっていて、これはとても自分のアトピーを悪化させていたと思います。
悪い方へ、悪い方へついつい考えて、ありえないことでうじうじ悩み、これがメンタル面の暴走になってアトピーを悪化させてしまっていました。ともすれば精神的にキャパシティが小さくなってしまいます。

今ストレスが少ないのは、自分が成長したというよりも、自分の育児がその期間を過ぎたにすぎないと思います。
子どもが小さいときは一生あの生活だと思っていましたが、そんなことはなくて、だんだんと手を離れて行って、落ち着いていきました。
メンタル面の暴走がなくなるのは、精神修行よりも、時間が過ぎるのを待つのが一番かもしれません。

だからと言って、自分のアトピーがすごく調子がいいわけではないのが、ちょっと残念ですが、気楽にしているとそのうち落ち着いてくるんじゃないかなあと思います。