アトピーでも総アレルギー一家でも大丈夫。くよくよしないで。

我が家は長男三男がアトピーで、長男のほうがアレルギー体質が弱いけれど、現在もアトピックスキン、三男は加熱が不十分な卵も牛乳も食べられないけれど、10年以上アトピックスキンとは縁のない生活をおくっています。

次男はアトピーではありませんが、ポテチは3枚までしか食べられず、許容量を超えると唇から腫れあがります。1歳の時耳かき一杯くらいのゆで卵の黄身を食べて大量嘔吐しました。
でも、アトピーではありません。中耳炎やアレルギー性鼻炎は毎度のことですが、アトピーではありません。

夫は甲殻アレルギーがあり、私はゴーヤや筍といったアクの強い野菜が食べられず、二人して30を超えてからアトピーと診断され、ずっとアトピックスキンの訳ではないのですが、ぼんと出るとしばらく治りません。

男どもは吸入抗原に弱い

私はなぜか吸入抗原には非常に強く、ホコリがもうもうのところではくしゃみが止まらなくなりますが、それだけです。
他の我が家の男どもは全員鼻水と涙が止まらなくなり、くしゃみももちろん連発し、長男三男はかゆみが止まらなくなり、長男は喘息の発作を起こします。

結婚したとき、夫は衣替えをしたことがないと言っていました。タンスの中身はママンが交換していたと言います。
マザコンかと思ったのですが、一度やらせたところ、目から鼻から大洪水、くしゃみも止まらなくなったので、二度とやらせませんでした。子どもの衣類もかなり大きくなるまで私が入れ替えていました。だれひとり私の体質は受け継がなかったようです。

タンスの裏や額縁の裏を掃除すると、夫も子供もいなくなってしまいます。誰も耐えられないようです。ホコリというのは、そのまま積もらせておいた方がホコリに特に弱い面々には刺激が少ないようです。
もっとも、もっともっと豆に掃除すればもっていいのでしょうが、性格上できたためしがありません。

子どものアトピーは自分のアトピーよりつらい

子どものアトピーが本当に悪いとき、自分のアトピーが本当に悪いときよりつらくなります。
自分のアトピーは、例えば頭の中とか背中とか、あまりよく見えません。しかし、子どものアトピーは隅々まで見えてしまう。
ニコッと笑った顔がとてもかわいいのに、周りには痛々しく見えてしまう。それがつらくて仕方がありません。

自分のアトピーが本当に悪いときは、つらいというより、神経がピリピリします。「見ないでよ！」と誰も見ていないのに、道行く人誰もからじろじろと見られている気がします。
中には本当に無遠慮に見る人がいますが、そんな人は誰に対してもおかしな対応しかできない人なので、怒る方が無駄ですが、出会ってしまうと一日損をした気がします。

「ちょっと今日はお肌の調子が悪くて」とアトピーのあるお友達がいうことがありましたが、そういいたい気持ちは私にもとてもありますが、実際問題として他人様の場合、いつもとどの程度どこが違うのか、いわれてもよくわからないのが現状です。
よくわからないがために、どこの事を言っているんだろうと思い逆に観察しかけて、「ちょと見ないでよ！」と言われてしまいます。

もともと、よほど肌艶がとびぬけていい人でない限り、「あらこのひと肌艶がきれい」なんて考えません。
切り傷が一つ二つあったって気にもなりません。そういうこともあるだろうと思うからです。
大きな絆創膏を貼っていれば気にもなり、「どうしたの？大丈夫？」と声をかけるかと思いますが、昨日よりカサカサが増えているか増えていないかなんて知りようがありません。

その点、子どものアトピーなら一つ二つ増えよう物ならすぐに気が付きます。
親だから気にかけるのであって、周りなら見ていないのがよくわかります。

総アレルギー一家の面倒を見れるのは私くらい

我が家の総アレルギー男子を見ていると、彼らの面倒をまとめてどんとこいと見てあげられてきたのも、きっと私だからだと思っています。
他の人なら、ここまでややこしい面々の面倒は見切れなかっただろうと思います。

私の子どもだから、アトピーでありアレルギーだったのかもしれません。この人なら面倒見てくれそうくらいのことを思って生まれてきたに違いないと思っています。
「でも残念だったね、もっとお母さんよりおおざっぱじゃなくて面倒見のいい人がきっといっぱいいたよ、選ぶの失敗したね～ごめんね～いい加減で～」くらいに思っています。
それくらいの依存関係でちょうどいいのかなと思います。

一生懸命直そうと、全力で取り組んでいた時代ももちろんありました。そんなときは神経が休まるときがありませんでした。
「早く治したい！」そればかりを考えていました。子どもにもかなりの負担だったのではないかと思います。
肩の力がいつからどうやって抜けるようになったのか、伝えて上げられれば今悩んでいる人の助けになるのになあと思いますが、思い出せません。

これは、長男がとてもアトピーが重かった時の記憶がとてもあいまいなのと似ているのだと思います。本当に苦しい時期はひとは覚えていられないようです。
夫と二人、「なんでだろう、あんなに苦しかったのに思い出せない」と数年で言い始めたのを今でもよく覚えています。
同じように、いつから肩から力が抜けたのか思い出せないものなのでしょう。というよりも、肩から力が抜けなかった時代がつらかったのだと思います。そこは思い出せないものなのでしょう。

暗くなったら、悩んだら、アトピックスキンがなくなるならいくらでも悩むのですが、くよくよしないのが一番なくなるように思います。