TVで見る芸能人のアトピックスキン。見慣れているはずなのに…

なぜか金曜日の朝、NHKあさイチを夫と次男三男とで見ていました。
金曜のゲストは誰だったかなと思っていたところ、朝にはあまり見かけないネプチューンの3人でした。

あさイチらしからぬパワフルなゲストに、有働さんまでいつもの調子がなかなか出ないのがとても面白いと思いました。
ぼんやり見ていたら、突然夫が、「堀健さんはアトピーだ！しかも今日はものすごくお肌の調子が悪いじゃないか！」と言い出しました。

テレビで見るアトピックスキン

そういえば、堀健さんはアトピーだとどこかに書いてあったなと思い出しました。
最近のハイビジョンカメラは毛穴まで映すといわれていますが、堀健さんを食い入るように見ていると、確かに間違いなくアトピックスキンが見て取れます。

顔全体がカサカサとして赤みがさして腫れ気味、首のところ全体に色素沈着があり、あちこち掻いたのか血がにじんでいるのも、よく見ればわかります。さすがに見慣れた肌の状態なので、「痒いし痛いし、嫌な状態だろうな」と思いました。
女優さんのアトピーのある方と違い、お笑いタレントの堀健さんには、肌の美しさは必要ないかもしれないななどとぼんやり考えました。お笑いの方は、笑わせてなんぼですから。

とはいえ、日常生活で見慣れた、「状態をよくしたいよね～」と言いあいたくなるような肌の状態がテレビで見られるというのは、何とはなしに、変な感じがします。
よそではあまり見かけないので、余計変な感じがするのかもしれません。

アトピーの状態が悪いとき、肌の調子がとても悪いとき、外出したくない気分にはなります。
じろじろ見る人が後を絶たず、実際見ているとは限らないのですが、視線が刺さることが多いため、うっとうしくなることがよくあります。

TVにアップになると、アトピーをよく知る人にはすぐにわかる皮膚の状態で、全国区で「私はアトピーです」と宣言しているのと変わりません。あの皮膚の状態ではドーランを塗るのもはばかられるだろうと思います。
深夜番組に比べるとアップが大きいうえに多く、ライトも明るい感じなので、これまでよくわからなかったのが、クローズアップされているかのようでした。

ドキュメンタリー以外で見ることが少ないTV画面上のアトピックスキンに、思わぬところで出くわし、仲間がいるなともう反面、「仲間がいてうれしい」というような状態ではないし、こんな仲間はできるだけ少ない方がいいと日頃より思っているので、親近感を持てるというのも違うように思います。

ただ、人に見られる職業の方にアトピーの方もいることに、アトピーでも人に見られる職業に問題なくつくことができることに、何となくうれしく思いました。
全体として、複雑な気持ちとしか言いようがありません。

堀健さんを見る目が少し変わる

失礼なことですが、私は、「堀健さんはネプチューンのお荷物かな？」と思っていました。ネプチューンのネタはすべて堀健さんが作っていると聞いて、プラスアルファで見る目が変わりました。
さらに、アトピーの人は人目を避けることが多い中、しっかりと芸能活動をしている姿が、素晴らしいと思いました。

肌の状態が悪くても、「何でしょうか？」と言わんばかりに、平気で私も外出はします。
頭の中が湿疹だらけのときは、ある程度治るまで美容院はできるだけ避けますが、それは病気の皮膚を触るよう強要してしまうからであって、誰に触られるわけではない外出は問題ないと思っています。

仮にTVにちょびっと写ってしまったとしても、通行人Aであれば、たまたまなのでいいかと思いますが、がっつり出続けるのは、どうよ？と思います。
私自身の心がついていけないかもしれません。

もっとも、肌の状態以前の、寄る年波の肌艶の衰えや、崩れ切ったボディラインなどのほうが、出たくない、アップになりたくない大きな要因であり、アトピーの状態が悪ければさらに出たくない気持ちは強くなります。
一応私も女なので、どうせならいい状態にしてほしいと思うから、そこは男性とは少し違うのかもしれません。

アトピーは簡単によくはならないから

なかなか治らないアトピーのため、家にこもりがちの方も多いかと思います。
私のようなハイエイジならともかく、学校に行くと周りが心無い反応もするので、つらい気持ちがもっと強くなると思います。

わざわざ露出を多くする必要はありませんが、私たちは悪いことをしているわけではありません。簡単に良くならない以上、状態が悪くても致し方ありません。
顔をあげて、堂々としていたいと思います。

卑屈な堀健さんは見たくないように、私も卑屈になりたくありません。つらいのは痒かったり痛かったりすることだけで十分です。
外の風は、花粉が一杯のとき以外は、とても肌にもいいように思います。できるだけ、顔をあげて、外の空気をたくさん吸いたいし、そうして欲しいと思います。