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食物アレルギーのある子供を保育園に預けるのは難しい

昨今、待機児童の増加が問題になってきています。
私は食物アレルギーのある子供を保育園に預けましたが、深刻なアレルギー症状を起こしたという報告を受けることがないまま無事子供を卒園させることができました。

今ほど保育園に入れない子供があふれかえっていなかった時代であったこと、長男のアトピー症状は重い物の、食物アレルギーそのものは重くなかったこと、三男は食物アレルギーが重かったものの、保護者である私たち親がアレルギーに詳しくなっており、離乳期に食物アレルギーを起こす食べ物の洗い出しがきちんとできていたことなど。

様々な幸運がつみ重なって、たまたま無事に三人とも卒園できたにすぎないと思っています。

昨今の保育園事情から考える

このように待機児童が増加して職員の数も不足し、共働きの家庭が増えて女性もパート労働者ではなくフルタイムで働く人が増えている現状の中、例えば、三男を保育園に預けられただろうかと考えると、私は預けなかったと考えます。

実際問題として、転居に伴い新しく保育園を探していく過程で、三男は保育園に預けるのをあきらめて、給食のない幼稚園に預けることに決めました。

長男から始まって、我が家が利用したのは三年保育です。子どもたちの年齢差が二歳三歳だったことから、三男が三歳児保育の対象年齢になった時、すでに子供を5年間2か所の保育園に通園させていました。
そのまま三男も次男が通っている保育園に通園させようとし、何度も食い下がってようやく入れてもらったという感じでしたが、これがもし、0歳児保育だったらどうしたかというと、他人様に預けることができたとは思えません。

食物アレルギーを考える

長男を保育園に通わせ始めたとき、保育士に「もっとちゃんと子供の面倒を見てください」と言われたことがあります。言っている意味が全く分かりませんでした。
「ジュースは果汁100%にするとか、有機野菜にするとか、気を付けるものだ」と言われ、「やっていないわけがないだろう?」と思うことはあっても、何が言いたいのかさっぱりわかりませんでした。

長男の担任は、私がアレルギー対策をほとんどしないがために子供が悪いと言いたかったようで、アレルギー対策に何をやっているのか、レポート用紙3枚に思いついたことを書きだしたものを渡して抗議しました。
良かれと思って言ったことでしょうが、彼女の言い分は「世話をちゃんとしていない=アトピー症状が悪い」で的外れもいいところ。

そんなことよりも、保育現場で食物アレルギーに対する知識が甘すぎることのほうが問題であり、アレルギーを起こす食べ物を食べないようにする除去食についての知識が欠落していることが問題のような気がします。

アレルギー体質が強くて、例えばかまぼこのつなぎに入っているごく少量の卵でも死に至ることがあることなど、明らかに卵なら卵、牛乳なら牛乳とわかるものさえ抜けばいいわけではないこと。

わかりやすい卵・牛乳・大豆・米・小麦・そばといったアレルゲン以外にも、何にアレルギーを起こすかはその子その子で違っており、例えばゴーヤを食べたら顔中腫れあがったり嘔吐する場合ももちろんあり、それはアナフィラキシーショックではないが重篤なアレルギー症状であること。

離乳期にアレルギーを起こしかねないものを洗い出してある三男のような子供であっても、見つかっていないアレルゲンがどこかに隠れている危険性があること。

そういった認識そのものが不足していると思います。

エピペンの使用の有無

昨今、エピペンの使用の有無についての問題もあります。
エピペンを預けられても困るという保育園の言い分が報道されたことがあります。

私自身が子どものアトピーに悩んでいた時、世の中にエピペンがなかったので、こんないいものがあるなんて羨ましいという気持ちがある反面、もらっても使わずに済む一生を送らせてあげられることほどいいことはないだろうなと思います。
もちろん、危ないと思ったら即使いたいし、使うのに躊躇は不要です。三男がアナフィラキシーショックを起こした時にあったら、間違いなく即時使っています。

その反面、私自身は食物アレルギーをよく知っているほうだと思いますが、子どもを預かって、「もしアレルギーを起こしたら、これ使ってください」とエピペンを渡されたら、どうしたでしょうか。

1日だけなら、その子が誤飲事故を起こさないように、渡された食べ物だけを与え、なくなっておなかがすいたと言っても何も与えず、ひたすらお迎えを待たせるでしょう。
家じゅうの口にしかねないものをすべて撤去し、自分の家族が食事しているところから離して、近づけさせないようにする必要があると思います。

他の子どもと一緒に預かる場合はどうでしょうか。責任が持てません。誤飲事故の危険は常にあります。
そして、私はエピペンを使った経験がない。どの症状なら使うべきか、使わなくてもよいのか、線引きができないのです。

死ぬよりはましということで、嘔吐だけでもエピペンを使うようにするかと思いますが、「これくらいで使うなんて」と言われたら。「使ったせいでアトピーがひどくなった」と言われたら。勝手なことをしてと言われたら。
善意で預かるのだとしたら、おそらく100%その子だけ預かるのをお断りするかと思います。

食物アレルギーのある子供を預けるのにも覚悟がいる

食物アレルギーのある子供の食事は、いつも世話をしている親であっても難しい問題です。誤飲事故は常に付きまといます。
保育園が預かってくれないから働けないとよく言われますが、食物アレルギーのある子供の保育には、預かる側も預ける側も覚悟がいることだと思います。

食物アレルギーのある子どもの食育は本当に難しいと思います。
もちろん程度にもより、重篤な子供ほど難しい反面、程度の軽い子供であると、それほど心配がいらない場合もあります。ケースバイケースなので何とも言えません。

長男の食物アレルギーは三男のそれよりはかなり軽度でしたが、私自身、はじまったばかりの育児休暇制度をフルに使って、結局復職は断念しました。
人様に、生後1年の息子の世話を任せられない、下手をするとこの子は死んでしまうと思ったからです。

三男は3歳児保育からスタートさせるのをあきらめるかどうか、ぎりぎりまで悩みました。
小麦粉でアナフィラキシーショックを起こすことはない状態まで消化能力が向上しているものの、アレルギー体質が強すぎて、保育士の食物アレルギーに対する知識では対応しきれないのではないかと懸念もあったからです。

その結果、現在にいたるまで、フルタイムで残業もバリバリやっていた仕事にもどることはありません。収入は大幅ダウンしました。夫より私の収入の方が多かったからです。
その後の生活がずっと楽だったわけではありませんが、後悔していません。「出を制する貧乏なし」を座右の銘にして頑張りました。大した経済力は今もありませんが、これでよかったと思っています。

同じ決断を他の人にも強要しているわけではありません。
何が何でも保育園に預けないといけないわけではないという選択肢もあることを考えてほしいと思います。

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