夏の暑い日に！アトピーでも使えるお助けアイテムボディペーパー

夏の真っ盛りになったときは、汗がだらだら流れ出てアトピーに悪影響を及ぼしそうで困り果てます。

ですが実際は、盛夏よりも、夏になるかならないか、梅雨が終わるか終わらないかの中途半端な時期が、最も汗がうまくかけなくてアトピーが悪化しやすいのではないかと思います。

人間の毛は生え変わらないけれど

犬や猫のように、人間の毛は季節によってごっそり抜けて生え変わったりはしませんが、肌が夏の暑さに耐えられる夏向きの体に切り替わるときと、また寒くなっていくときに寒さに耐えられる冬向きの体に切り替わるときがあるように思います。

最近、長野と東京を行ったり来たりする生活をするようになり、夏場、長野を出るとき少し涼しく感じられ、東京についたら「汗腺が壊れたか？？」と思うほど汗がふきだし、暑くてふらふらする場合があります。
すっかり東京向きの体に切り替わるまで2日ほどかかり、ようやく暑くて死にそうと思う状態が終わります。

そして、そのあと長野に戻っていくとき、途中の山をいくつか超えたあたりから、暑いのにいつもより寒く感じて、「いや～、らくだね～」と思う反面、なんだか体の調子が合わなくて、今度は汗が全くでなくなったことに気が付きます。
これも2日ほどしたら収まり、ようやく暑くて汗が出るなあと思えるようになります。

体の毛はごっそり抜けて生え変わったりはしませんが、気候が大きく変わると、体調が落ち着くまで数日かかることがよくわかります。
同じ土地にずっといたとしても、季節の急激な変動に体がすぐには追いつかないため、季節の変わり目は体調が崩れやすくなってしまうのだと思います。

アトピーに汗は天敵だからシャワーが手放せないけれど

汗をかいてそのままにしているのは、アトピーには大敵。かゆいところはよりかゆく、一気に悪化する要因にもなりかねません。
できるだけ速やかにシャワーを浴びて、汗を洗い流しておく必要があります。

ここでより汗をスッキリさせるためにボディソープの類を使いたいところですが、ただでさえ皮脂分が少ないアトピーにとって、石鹸を使いすぎるのは危険です。
刺激になる汗さえ流れればいいので、お湯シャワーだけでがまんしましょう。

シャワーの後に、刺激の少ない使える化粧水などがあれば、肌に水分補給もできるので、使うとなお肌の状態をいい状態で維持できます。
体が濡れているから、カサカサ部分があると、ワセリンで濡れたまんまの保湿もできてさらに有効です。

でも、いつでもどこでもすぐに使えるシャワーがあるとは限らないのが問題点です。
職場にそんな設備があれば助かりますが、汗をかくたびにシャワーできるほど恵まれた環境が誰にでもあるとは限りません。学生など、まずは望めません。

汗対策にアトピーでも使える「ボディペーパー」

電車を乗り継いでお出かけするとき、暑くて汗がだらだら・べたべた、「このままではアトピーが悪化する！」と思っていた時、夫がカバンの中から、ボディペーパーを出しました。
「使うとすっきりするよ、これは変なにおいもしないやつだから」と、自分の汗をふきふき、私にも渡してくれました。

夫に手渡されたのはいいものの、使えるのか不安になりました。
「俺はここで拭けるけど、あんたはトイレにいったほうがいいね」と言われ、すごすごとトイレに出かけましたが、メンズデオドラント夫婦になりはしないか、アトピックスキンのところがいーーーっとならないか、非常に不安です。

それでも、汗がべたべた本当に気持ち悪かったので、このままでは悪化は間違いないから、それなら使ってみたほうがいいこともあるのではないかと思い、おそるおそる使ってみたところ、実に爽快でした。

夫曰く、「いろんなのが出ていて、変なにおいのものの方が多いから、ちゃんと選んでる」そうですが、汗のべたつきがすっきりするだけでなく、肌がさらっとして、軽度のカサカサ程度のアトピックスキンに使っても悪影響はありませんでした。
持ち運びができて、いつでもどこでも使えて、汗によるアトピーの悪化が防げます。

もちろん、それでも私よりももっとずっと皮膚がデリケートな方の場合、合わない場合もあるかもしれません。
その場合は使用をあきらめて、例えばトイレでハンドタオルなどを水でぬらして固く絞ったものを使って体を拭いてみるのもいいかもしれないと思います。

大切なのは、汗でべたべたしたままにして、何の手立てもないまま悪化させないことだと思います。
いろいろなメーカーからボディペーパーが出ているので、アトピーの出にくいところでまず試してみるのがいいかと思います。

いつでもどこでもシャワーが使えればそれに越したことはないのですが、それができないとき用として、ボディペーパーを取り入れるのも一つの選択肢だと思います。
もちろん、じくじくした本当に悪化した傷の部分にはおすすめとは言えないので、使ってみる場合もあくまでカサカサ程度までにしてください。