ぼくはアトピーなの？アレルギーなの？【子どもに説明するのは難しい】

赤ちゃんのときアトピーが悪化してアワオコシのようになったこともある三男は、先にアトピーになった兄のときの教訓が整った家に生まれた運のよさもあって、小学校に入る頃はこちらが申請しないとアトピーだとは思われなくなっていました。

しかし、卵牛乳については二次加工品もかなり少量しか許容できず、給食の牛乳を止めてもらう必要がありました。

牛乳アレルギーなので牛乳をとめてもらう

三男（16）が小学校に入る頃は、飲む牛乳は止めることができましたが、給食が給食センターで市内の全小・中学校全員の分を一括して作っていることから、個々に合わせた除去食には対応してもらえませんでした。

おやつのみ、種類の指定の出来無いものを除去食対応用として頼むことができました。

牛乳を止めるにあたって提出するのが「牛乳アレルギー」に対応する申請書で、おやつを除去食用に対応してもらうのに提出するのが「食物アレルギー」に対応する申請書でした。申請するにあたって、封筒にその旨書いてあるものを三男に持たせて提出させていました。一年生でも「アレルギー」という文字くらい読めます。

長男にはアトピーの他に喘息があったし、次男はアトピーではないけれどアレルギー体質だし、鼻炎だったし、全ての根幹にはアレルギー体質があるから、わが家では、個々の病名同様「アレルギー」について語ることのほうが多くありました。

また、三男は皮膚症状がなかったので、本人に向かってアトピーを論ずることはほとんどなかったので、三男は「アトピー＝にいちゃんの病気」と認識していたようです。

アトピーとアレルギーについて子どもに説明する

三男（16）が小学校5年の時だったと思います。学校から帰ってきてすぐ、自分の膝裏をゆびさし、「お母さん、オレ、ここ、かゆい、オレ、アトピーなのかな」と青い顔をして訴えています。

「だいじょうぶ、お前は生まれたときからのアトピーだから」というと、「えっ？オレ、アトピーなの？卵と牛乳のアレルギーじゃないの？」とびっくりまなこで聞いてきました。

「アトピーはアレルギーの現れ方の一種だから。アレルギーを起こして痒くなったり、ひとによっては目が腫れたり、鼻炎になったり、喘息になったり。いろいろなんだよ」というと、呆然としながらも、「ふーん」と聞いていました。

「兄ちゃんのほうがお肌がぼろぼろだけど、お前のほうが兄ちゃんよりずっとずっとアレルギー体質が強いんだよ。兄ちゃんが悪くなったから、お母さんたちも一生懸命勉強して、どうしたら治るのか、いろいろ勉強したんだけど、わからなかったんだよ。でも、どうしたら悪くならないかはよくわかったから、お前が生まれた時に悪くならないよう、がんばったんだよ。だから、お前はいまお肌がつるつるなんだよ」
三男は子どもながらも理解しようと、一生懸命言われたことを考えていました。

アトピーでもアレルギーでも

アトピーというと、アレルギーの一種なのだけれど、皮膚だけに限定されてしまうイメージがあり、ついついアレルギーという言葉を便利に使っていた気がします。

家族にアトピーの重い者がいて、アレルギー体質も持っている以上、小さかろうともっと小さい頃からきちんと話しておくべきだった、説明が足りなかったと思い反省しました。

小さかろうと、実際の当事者は彼らなのだから、自分で上手に対処して生きていくうえでも、きちんとした知識を小さい頃から与えておく必要があったと思います。