牛乳アレルギーに対する学校の対応【アレルギー対応もだいぶましになったと思うこと】

学校給食に牛乳はつきものです。
子供の成長とカルシウムの手軽な摂取を考えると、牛乳はいいなと思います。

しかし、二次加工品は食べられても、小学校に上がるときに加熱されていない生乳をなんともなく取れるようになっているとは限らないし、わが家のアトピー児であった長男も三男もともに飲むことができませんでした。三男（16）は今も飲めません。

長男（21）が小学校に入った頃の学校の対応

除去食には対応ができず、自分で食べない以外の選択肢はありませんでした。
どうしてもダメな場合、自分で持って行ったものを食べるという選択肢も少し前まではありましたが、o-157の問題がおこったばかりだったため、持ち込んだもので食中毒を起こされる危険性を学校サイドは非常に恐れており、持ち込みは不可。
三男の保育園でも、持ち込みは未開封の加工食品に限定されました。

牛乳に関しては、飲まない選択をするだけで、返金はなし。
彼の牛乳を止めることもできず、その牛乳をいつも彼をいじめている子が「牛乳が好きだから」と毎日飲んでいました。
「お前が払え、うちの子をいつもいじめているくせに」と怒って同級生のママに話したら、そこの親に筒抜けになったらしく、更に息子にちょっかいを掛けてくれました。

多少飲めるようになった頃、「俺も飲みたい」と学校で主張し、「試すのは家でやってほしい、怖いから」と先生から電話がありました。
子供に話しても納得しないので、「自分で飲むと主張して譲らないから、具合が悪くなっても本人の責任なので、こちらでもよく話をしましたが納得しないので、もしものときはすぐに駆けつけます。本人の判断にまかせてください。」というしかなかったことをよく覚えています。幸い呼ばれたことはありませんが、自分で判断させるしかありませんでした。

三男（16）が小学校に入った頃の学校の対応

三男が小学校に入った時は、入学式の時にアレルギー調査書があり、彼の分の牛乳を断る事ができました。一旦牛乳代も含めて請求されますが、学期ごとにまとめて給食センターから牛乳代の返金がありました。

血液検査や医師の診断書の提出を要求される場合もありますが、三男は4才のとき、IgEが8700あったこと、入学当時は皮膚疾患がすでにない状態で、病院にはかかっていなかったものの、8700あるIgEが数年でなくなるはずもないので、古い血液検査の結果で納得してもらいました。以降、再提出は要求されませんでした。どの値も、なくなるはずがないような立派な値なので、薬も飲んでおらず治す皮膚炎もないのに血液検査にだけはいけとは言えなかったようです。

また、卵が入っているもの、牛乳が入っているものを、別のものに変えてもらうことはできませんでしたが、おやつはアレルギー対応のものに差し替えることができるようになっていました。しかし、強アレルギー体質の三男が食べたがるはずもなく、持ち帰っていました。
お箸やコップを入れる給食袋の底から、ぺっちゃんこになったタルトが時々出てきました。

後に、彼は、そのおやつ類を欲しがる女の子にあげたらとても喜ばれることを覚え、一切持ち帰らなくなりました。大半のものは食べてはいなかったようです。

まとめ：牛乳アレルギーに対する学校の反応

飲んでみたら、案外だいじょうぶかもしれないから、　慣らすために飲むよう強制した、そのため子供が死にそうになった、というような話を聞いたことがありましたが、息子たちが学校に上がる頃はそこまでアレルギーに無知ではなくなっていました。

子ども自身が少し食べられるようになったら食べたいと主張しすぎることもあるし、学校がすべて悪いとは言えないと思います。
危険なアナフィラキシーショックは避けなければいけませんが、子ども自身もあわないものは食べません。

アレルギーのある旨伝えておけば、食べるよう強要されませんが、先生はどちらかと言えば知識がないと考えて、子ども自身に自分の体を守れるのは自分だけであることを意識させるのが一番大事だと思います。