食物アレルギーの赤ちゃんでも【お食い初め】アレルギー源満載の行事を乗り切る

生後まもなくアトピーと診断された長男三男。次男はアトピーではなかったものの、どんなアレルギーが
潜んでいるのかわからなかったので、結局どの子供の時も、お宮参りにお食い初めと続く行事は胃が
キリキリと痛むものでした。

行事そのものより、ジジババの愛情表現の結果が怖い

「ハウスダストやダニがアレルゲンになるから、掃除を念入りにしなくてはいけない」「食物アレルギーがあるから、食べられないもののほうが圧倒的に多い」といった内容を、孫可愛さに目がくらんでいて、孫を構いたくて仕方がないおじいちゃんおばあちゃんに、文言としてだけでなく、具体的に禁止事項をやってしまわないように説明するのは非常に難しい物があります。

かつて、私の実家は呆れるほど汚屋敷だったのに、「うちにダニなんていない」の一点張りでした。

ちょっと目を離したら、その隙に自分のお気に入りのおやつとか、子供に勝手に与えかねず、それは食べられないことを理解してもらうのが困難でした。

夫の実家は、当時まだアトピーがそれほど多くなかったのに、更にその前の世代のおじさんや妹にアトピーがあったので、「良かれと思ってやっても恐ろしいことになることもある」ことはわかっていたようで、事前に向こうから「しておくこと、してはいけないことは何か」問い合わせがありました。

しかし、孫可愛さにちょっと目がくらんでいるので、暴走しやすく、注意が必要です。

新米の嫁の私に止める力はありません。

こういう時、夫の交渉力がものをいいます。

おじいちゃんおばあちゃんに気を悪くさせないながらも「ああ、それもあかんの、そうなの、分かった」と思ってもらえるよう事前にいろいろ説明し、なおかつその都度「こうしてくれるとうれしいな」といい方向に向ける気遣いが必要です。

お食い初め、義父の頭にかじりつきそうになった私

お食い初めの前に、夫は義父に「御膳の食べ物はどれも食べることができないから、絶対に本当に食べさせないでほしい、舐めても吐くとか、湿疹がばーっとでるとか、するから、真似だけにしてほしい」とくどさが全開にならない程度に念を押しながら説明していました。

義父の性格からすると、自分で舐めたから、食べられるんじゃないか？と言いかねないので、最中は飛びかからんばかりに殺気立ったまま固唾を呑んで見守りました。

あんなに緊張することは人生で総何度もないかと思います。

終わった時、嫌な汗をびっしりかいていました。

孫への愛情のなせる技だから

孫への愛情のなせる技だから、多少のことは多めに見ようと思っても、わなわな震えることが良くあります。

あとで、よく我慢したなーと思いつつ、もっと後では、よくあれだけ怒れたなーと自分に呆れたりします。

気を悪くさせないように上手に言うのは難しいし、あとになったら、もっと上手にやって、大丈夫なことの方にうまく誘導して気分を盛り上げてあげるとか、やりかたがあったなあと思いますが、その時できる最大限のことをやるしかないので、下手くそなのもしょうがないかなと思います。

後でおぼえてろー！！程度ですんでよかった、と思っています。

また、それは乗りきれたことにほかならないと思います。

ひどいことにならなかったから。

それがベストだと思います。