卵アレルギーがある息子【調理実習でゆで卵をつくる】子供心に苦肉の策

三男（17）がまだ小学生だったころ、学校の調理実習で「ゆで卵を作る」というものがありました。思い起こせばン十年前の私の調理実習では「目玉焼き」で、長男次男の調理実習は「いり卵」だったと思います。時代の流れで今度は「ゆで卵」になったようです。

三男の卵アレルギー

三男は卵アレルギーもありました。現在も生卵は食べられないと思います。
14歳のころ、すき焼き＆生卵に挑戦！してわずか肉一切れでダウンして寝込んでしまいました。下痢やおう吐がなかったものの、ぐったりして倒れるようにして寝込んでしまいました。
翌朝元気になりましたが、青ざめました。

三男は小学校4年生ごろには、完熟のゆで卵ならたべられるようになっていました。
それまでおでんの卵は、おでんが煮あがってきたころ汁を別の鍋に取り、その汁でゆで卵を煮たものを最後まで別鍋で提供していました。

兄たちがその卵を実においしそうに食べているのを見て、俺も食べてみたいと言い出し、恐る恐る食べさせたのですが、なんともなかったばかりか非常においしかったらしく、完熟のゆで卵はOKになっていました。

調理実習

少しでもゆだり具合が甘いと絶対に口にしない三男ですが、おでんのゆで卵は大好きだったので、ゆで卵の調理実習の日はとてもハイテンションで登校しました。
こちらも微笑みたくなるほどウキウキしていました。

しかし、帰ってきたとき少ししょぼんとしています。
調理実習で何かあったに違いないと思いました。
彼が話し出してくれるのをじっと待っていました。

「みんながさ、俺食べれるのにさ、卵だよ、食べちゃいけないよ、ぐあいがわるくなっちゃうよ、っていうんだよ」ぽつぽつと下を向きながら話していました。「駄目だよ、たまごだよ、って。俺食べれるんだけど、あんまりいうからさ～」なんだかかなり歯切れが悪い感じです。

「持って帰ったらいいよ、っていわれてさ～」と言いますが、持ち帰ったものの中にゆでたまごはありません。「それで、どうしたの？」と恐る恐る聞くと、三男はにやっと笑って、「誰もいなくなったすきに、ササッと食べたよ！おいしかった！」とあっけらかんと言いました。

「えーっ」と言いながら笑う私に、「慌てて食べたよ。なんだか悪いことしてるみたいだった」と笑います。「のど詰めなくて、よかったね」というと、にやりと笑っていました。

まとめ

ある程度大きくなると、体調にもよりますが、加熱がしっかりしている場合、アレルギーのある食べ物もある程度までは食べられるということはあまり知られていないように思います。

食べられる量は体調次第なので、大して食べられないときもあれば、がっつり食べられるときもあります。雲をつかむようで、子供には伝えにくいことですね。