アレルギー用粉ミルクについて考えよう【実録！うちの子供のアレルギー用粉ミルクが決まるまで】

わが家の長男次男は母乳で育てましたが、三男は、出ている母乳を生後1ヶ月位で止めて、アレルギー用の粉ミルクで育てました。

お母さんが卵牛乳などの除去食をしても湿疹などが良くならない場合、アレルギー用粉ミルクに変えたらアレルギーを起こしにくくなる場合があると聞いていたから、長男がすでにアトピーで重症化していたからです。

ただ、実際に自分の子供にアレルギー用粉ミルクを飲ませるにしても、何を選んだらいいのかわからなかったので、ここで、わが家の三男のミルクの変遷歴をお伝えすることで、これから選ぼうという方に参考になればと思います。
 

アトピー児のうちの三男のミルクの歴史

はじめに、わが家の三男はもうすぐ17歳になります。ミルクの銘柄等は17年近く前のものです。同じ名前のものでも、中身が改良されたものもあるでしょう。そのままのものもあるかもしれません。戸惑った歴史が伝われば思って、そのまま書きます。

アレルギー用の粉ミルクには「医者の指示に従って飲ませましょう」と書かれているし、どれがいいのかわからないので、とりあえず、背中を押してもらうこともあって、かかりつけの病院に行きました。

病院に行く前に、豆乳で出来ている和光堂「ボンラクト」と、アレルギーを疑う子供にと書かれている「E赤ちゃん」を飲ませてみたけれど、湿疹が全く良くならなかったので、どちらもうちの子にはダメだと思っていました。

母乳なので、卵牛乳を完全除去しているけれど、湿疹が収まらず、広がっていくと医師に話したところ、「アレルギー用粉ミルクに変えるのもひとつの方法です」とやはり言われ、「医者の立場として、どれがいいとはいえないし、子供の体質によってもそれぞれ違う。ただし、E赤ちゃんとボンラクトはすすめない。どちらもアレルギー用じゃないから」「アレルギーを疑う赤ちゃんにと書いてあるから飲ませてみた」というと、「あわなかったでしょう」とバッサリ。

「共通抗原性を知っていますか」と言われて、知っていたのに気が付かなかった迂闊さに気が付きました。

共通抗原性については別にまた詳しく述べたいと思いますが、要するに、アレルギー児は分子量の大きい物はすべて異物として反応するから、牛乳アレルギーでなくても牛乳に反応するし、大豆にも反応する。
アレルギー用粉ミルクは分子量をすべてアレルギーを起こさない大きさまで小さく切ってあり、E赤ちゃんは適当な量の成分を、適当な大きさに切ってあるだけなので、アレルギー用とはいえないというもの。

当時、アレルギー用は森永「ニューMA-1」、明治「エピトレス」、雪印「ラクトレス」の3つで、ラクトレスはビタミンKが添加されていないので、ビタミンK欠乏症になる恐れがあるから長期飲用はススメないとのこと。

すぐに薬局に向かい、手に入ったのはニューMA-1のみ。
リニューアルされて発売されたばかりでした。三男に早速飲ませたところ、数時間で湿疹が引いていきました。

しかし、完全に全く湿疹がなくなったわけではなかったので、ほうぼう探しまわってエピトレスを手に入れました。
エピトレスを飲ませたところ、綺麗さっぱり湿疹がなくなりました。

アレルギー用の粉ミルクは通常の粉ミルクの倍以上しました。
近所の激安薬局では扱っていなかったので、箱で買うから安くしてと頼んで入れてもらいました。薬局にミルクを買いに行くのに万札が2枚以上必要でした。

離乳食を始めてもすぐに栄養バランスの良い物に切り替えられるわけではないので、1歳位まではずっとアレルギー粉ミルクを最低でも一日いっぱいは飲ませようと思っていましたが、三男が10ヶ月になった時、ニヤニヤしながら吐き出して以来、頑としてのもうとしなかったので、ここで断乳になりました。

アレルギー用粉ミルクはものすごくマズイ

アレルギー用粉ミルクは、変な臭いがします。しかも、恐ろしくマズイです。自分で飲んでみて、一口で吐きました。
でも、これで子供の湿疹が綺麗サッパリ良くなるなら、そんなこと、どうでもいいかと思います。

とはいえ、10ヶ月で三男が飲まなくなったのは、ひとえにマズイからでしょう。
ですから、子供にアレルギー用粉ミルクを飲ませ始めるのであれば、早いに越したことはなく、生後3ヶ月くらいまでが勝負ではないでしょうか。

そして、母親として、出る母乳を断ってマズイ粉ミルクに変えることはとてもとても辛いことです。中途半端は何も産まないので、何が一番必要か、よく考えて決めていくようにしてください。