長男（21）が生後一ヶ月の頃から、病院で処方されてい使っていたのがステロイドの塗り薬です。一番弱いものか、更にそれをワセリンで1/2に薄めたものをもらって使っていました。
その長男が3歳になった頃、「欧米では、将来的な影響がはっきりしないので、9才以下の子供にステロイドは禁止されている」ということを知りました。
赤ちゃんのアトピーとステロイド：欧米では禁止されていること
ステロイドは体の部位によって吸収率が違いますが、顔は吸収率が大きい部位と言われています。ところが、赤ちゃんの湿疹は顔が特に強い。
ウチの長男についても、顔に一番塗ってきたように思います。
もう何年も塗っていました。その後、結局全く塗り薬を必要としない時期を持たなかったため、最近まで使っていました。
21歳になってから通い始めた病院で、ステロイドのパッチをもらい、ステロイドに頼らない状態を作ることを始めて、ようやく使わなくて行けるようになったようです。
これに対して、三男（16）は、生まれた直後に産院で勝手に塗られた分以外、ステロイドの塗り薬は使ったことがありません。
欧米で禁止されているものを日本では使える理由がはっきりしなかったし、長男が重症化していたから、たとえ湿疹だらけでも、使いませんでした。
三男は、小学校高学年の頃に、「え？ 俺、アトピーなの！？」と聞いてきたことがあります。全身アワオコシだったのに。
急にやめると、どのような影響があるのか、はっきりしません。
成人の場合、アトピーなどの頑固な湿疹はステロイドでないと、しかもかなり強いものでないと、即効性はありません。使うのをやめるのは難しい薬だと思います。
はじめから、ある程度まで大きくなるまで、使わなくて済ませられるなら、極力使わずにいるのが良いと思います。
また、湿疹の原因を探ろうとするとき、ステロイドで綺麗になっていると、例えば卵を抜いてみて、良くなったのか、それともステロイドで良くなったのか、判断できません。
これから使おうか悩んでいるのなら、使わないことをおすすめします。使ってきたのなら、いずれやめる方法を模索してください。
まとめ： 話し合って決める
三男は、アレルギーを起こす原因を潰していくことで湿疹をなくそうと努力した結果、10才以降はアトピーが理由の湿疹はなくなりました。ステロイドを使わない方法の成功例だと思います。
しかし、10歳までの10年間、皮膚の状態が常に良好だったわけではありません。
アトピー女児のお母さんが、「オタクは男の子だからそんなことができるんだよ、ウチは女の子だから、学校とか幼稚園とかで、汚いって言われていじめられたら困るから、使わないなんてできない」と言っていました。
使うことも、ひとつの選択肢だと思います。
ひとりひとり、抱えている事情が異なります。赤ちゃんは自分で決めることができません。
一番いいと思う方法を保護者の方がよく話し合って決められるのが良いかと思います。
