一度治ったアトピー性皮膚炎、再発する可能性について知っておこう！

アトピー性皮膚炎とは、アレルゲンを調べて大まかな原因を特定出来ても、完治させる特効薬がなく、根本的な治療方法が確定されていないのが現状です。

一度はアトピー性皮膚炎が治ったのに、社会人になったら、一人暮らしを始めたら再発した・・・などのケースは多々あり、再発の可能性を考えておかなければなりません。アトピー性皮膚炎の改善と再発の可能性について、一度考え直してみましょう。
 

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下や、アレルゲン(食べ物やハウスダスト)やストレスが原因で湿疹を発症します。

食べ物がアレルゲンで幼児期から発症したり、幼児期には大丈夫だったのに、ストレスが原因で成人になってから発症したりと、アレルゲンも発症時期も人によってさまざまです。

また、幼児期でアトピー性皮膚炎を発症した患者さんでも、成人をきかっけに症状が緩和されたり、良くならずにずっと治療を続けたりと、症状が軽減される状況も異なります。

アレルゲンの検査などで大まかな原因は調べられても、根本的な原因・治療が解明されていないのが現状です。

再発について

症状が良くなったり悪くなったり、繰り返されるのがアトピー性皮膚炎です。

短いスパンで、症状が軽減されたり悪化したりを繰り返すのですが、もっと長いスパンで、何年単位でも繰り返されます。

幼児期に発症したアトピー性皮膚炎は成人になるとともに改善されると言われていますが、一概にそうは言えずにずっとアトピー性皮膚炎に悩まされるケースも少なくありません。

また、一度は治ったアトピー性皮膚炎が就職をきかっけに再発することも多々ありますが、これは主にストレスが原因と言われており、社会人として働いていくうえでは治すのが非常に難しくなります。

もともと皮膚のバリア機能が低下しており、アトピー性皮膚炎の体質が「軽減」されていたのが、ストレスやアレルゲンにより再発したかたちになります。

長い目で考える

前述した通り、アトピー性皮膚炎は繰り返される病気です。皮膚のバリア機能が低下し乾燥肌になっているところを、食べ物やハウスダスト、ストレスなどの要因によりアトピー性皮膚炎を悪化させていまうため、これらの要因をすべて取り除くのは難しく、症状は繰り返され、長い目で見なければならない病気です。

また、成長していくごとに体質や状況も変わっていくため、その時にあった治療に取り組む必要があります。

一度治ったと思われたアトピー性皮膚炎も、体質や環境の変化により、再発する可能性はあります。アトピー性皮膚炎は繰り返さる病気であることを理解し、体質の改善につとめていきましょう。