2015.06.17
アトピー性皮膚炎 とびひとの合併症について知っておこう!
アトピー性皮膚炎は、皮膚を強く掻くために傷が多く、また肌のバリア機能が低下しているため、とびひを発症しやすいです。ここでは、とびひという病気とアトピー性皮膚炎の関連について知っておきましょう。
とびひという病気とは?
とびひとは、正式には、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)という名称で、皮膚の浅い部分から細菌に感染する病気です。
とびひには2種類あり、皮膚に水泡(水ぶくれのようなもの)が出来るタイプと、膿が固まったカサブタのようなものが出来るものとがあります。
水泡が出来るとびひは水疱性膿痂疹と言い、この水泡が破けてしまうと、皮膚がめくれてただれてきます。痒みを伴い、この破けた水泡を触った手で違う個所を触ることにより、感染します。多くのとびひはこの水泡タイプです。
もうひとつは、膿をもった水ぶくれがかさぶたのようになり、炎症をおこすタイプです。これを痂皮性膿痂疹と言い、発熱を伴い身体が痛くなる場合があります。
アトピー性皮膚炎との関連性
とびひは、虫刺されのなどの掻き傷、ケガによる擦り傷などから細菌に感染すると言われています。
アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚に痒みを伴い、強い力で掻きむしり常に傷が絶えない状態である上、皮膚バリア機能が低下しているためにとびひにかかりやすいです。
また、ステロイド剤はとびひを悪化させると言われています。
アトピー性皮膚炎の患者さんは、とびひが出来ていると知らずにステロイド剤を塗り、皮膚の状態が悪化するという負のサイクルになる可能性があるため、注意が必要です。
とびひにかからないためには
一般的には、汗疹や虫刺されのきずなどから感染することにより、夏場に出来やすいと言われています。
アトピー性皮膚炎の患者さんは、季節に関係なく年中注意が必要ですが、汗などが原因で湿疹を悪化させてしまう可能性があるということを頭に置いておきましょう。
殺菌が身体にとどまらないように、スキンケアをしっかり行ない、肌を清潔に保つようにしましょう。
マメにシャワーを浴びて、汗や汚れを取るように心掛けてください。また、万が一、とびひになっていることにも備えて、タオルの使いまわしなどもしないように心掛けましょう。
アトピー性皮膚炎の患者さんは、とびひを発症してしまう可能性が高いです。シャワーをマメに浴びるなどをし、常に肌を清潔に保つように心掛けましょう。
また、アトピー性皮膚炎ととびひとは治療方法が異なるため、おかしいなと思ったらすぐに病院に行くようにしましょう。
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