2016.04.18
アトピーのための化粧品の選び方
アトピーの症状が出ているときは、いつもの基礎化粧品であっても刺激になってしまうことがあります。
違和感を感じたら悪化する前に使用を中止して様子を見ることが大切です。
保湿できる成分が含まれている
保湿には、刺激物の侵入や水分蒸発を防ぐための保湿と肌の水分を保つための保湿の2種類があります。
アトピーの場合は、水分蒸発を防ぐことが大切になります。
そのため、細胞間脂質であるセラミドや保水力が高いヒアルロン酸などの元々肌の内部に存在している保湿成分のほうが刺激が少ないため、効果が出やすくなっています。
ただし、化粧水は油溶性の成分を溶かすためには多くの界面活性剤が必要となります。
この界面活性剤は、アトピー肌にとって刺激になる可能性があるため、化粧水の保湿成分では、水溶性であるヒアルロン酸やコラーゲンを選ぶようにします。
保湿と同時に刺激に対して肌を強くする働きが期待できるコラーゲンや植物エキス、炎症を抑えたり肌のバリア機能を高める成分などが配合されている化粧品を選ぶことで、肌の基礎体力を上げ、アトピーに対する抵抗力をつけます。
また、分子が大きいと肌に浸透しにくいため、ナノ化や低分子化されているものを選ぶようにします。
植物系だからと肌にやさしくはない
化粧品の中には、植物系とパッケージに記載されているものがあります。
植物系は肌にやさしいイメージがありますが、植物によってかぶれてしまう接触性皮膚炎があるように植物エキスは肌への刺激が強い場合があります。
さらに、たくさんの植物エキスを配合することで、成分が複雑になってしまいます。
その結果、どの成分が肌に対して刺激になっているかが分からなくなることがあります。
エキスの精製度が低い場合には、不純物が含まれています。
この不純物がアレルゲンとなりかぶれることもあるため、十分に注意します。
パッチテストをしてから購入する
アトピー肌は、化粧品の刺激に敏感です。
個人差も大きいため、実際に肌につけてみないと相性が分からないです。
購入する際には、パッチテストを行うことが一番効果的で確実な確認方法です。
アトピーもアレルギーの一種であるため、原因によって合う合わないがあり、断言できる商品はありません。
欲しい化粧品を見つけたら、すぐに購入はせずに、まずはパッチテストを行い様子を見ることです。
時間をおいても反応がなく大丈夫なようであれば購入することです。
自分で実際に試して選ぶことで安心して使用することができます。
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