不摂生の塊の長男より状態が悪いから反省する

最近私の背中のカサカサがすっかり定番化し、孫の手を手放せなくなってきています。いい加減になんとかしないといけないなと思いながらも、ワセリンで保湿するくらいでほぼ放置しています。
雪が深いときにわざわざ病院へ行くのも面倒くさいし、首から上がすっきりしていると、人目もあまり気にならないため、「めんどうだし、まあいいか」と思ってしまいます。

時々強烈にかゆいのがどうにもうっとうしく、孫の手でごまかし、「今日もまた悪くなってしまったかな？」とどきどきしながら、昨日より悪化していないことを祈りつつ、野放図に搔かないようにセーブしてやさしく掻くことだけを心掛けています。

アトピーは汚いものと思うアトピー

一か月ぶりくらいに会った長男は、「今アトピーの調子が悪くてさ～、汚くて申し訳なくて」と言いました。
アトピーの悪い状態が「汚い」というのは、アトピーの人はみな意識していると思います。

アトピー児を育てていて、自分がアトピーでなかったときに思ったのですが、アトピーの人が汚いというより、そばで接している自分がアトピーのひどいところに細菌などを運んだりするように汚いのではないかと思うことの方がよくあり、いやいや、私の方が汚いのではないかと心配でした。

明らかに傷になっているので、痛そうで、そこに触れようものなら、悪化の要因になってしまうような気がします。
のちに自分がアトピーになって思ったのが、やはりほかの人には汚いと映るのではないかという気持ちです。

汚いというよりは、「気持ち悪いのではないか」と思う気持ちの方が合っているように思いますが、口をついて出てくるのは息子と同じ、「汚くてごめんね」という言葉になってしまいます。

長男は全体的にかさかさ

実際のところ、長男は全体的にカサカサで、栄養事情が悪すぎるのでしょうか、額回りなど赤くなっています。
「せなかがひどくてさ～」というので、「ワセリンでも塗ってやろうか？」と夫がいい、「えっ悪いよ～」と遠慮するので、すかさず横から「背中にワセリン、人に塗ってもらうとほんとに気持ちいいよ～」と合の手を入れます。

背中は自分では見えないし、うまく掻けないのにひどくしてしまいやすく、人に塗ってもらうととても気持ちがいいので、お勧めだといつも思っています。
本心から言ったのですが、「親は変なことを言い出す」と言わんばかりの顔をしている長男に「いいからいいから」と押し売りのようにワセリンをもって迫りました。

おずおず見せた長男の背中は全体的にカサカサしているものの、えぐれたように傷になっているところもないので、自分で自分の背中は見えないので見たことはないのですが、明らかに私より状態はよさそうに見えました。

「あら、私の方が悪いかも～～」というと、夫が、「うん、明らかにお母さんの方が悪い」と断言しました。「えっ？」信じられないように振り向く長男。
「うん、私の方が悪いと思うよ～」と笑顔でこたえつつ、「明らか私の方が悪いんかい」と心の中でちょっとへこみます。

見えないからと野放図にしすぎと反省

夏でもないから薄着しないので、野放図にバリバリ掻いて過ごしすぎたとちょっと反省し、このままではいけないなと思いました。
温泉に行くのにためらわれるような状態では、日帰り温泉施設だらけのところに住んでいて、その土地の良さを享受でいていないし、子供に示しがつかないし、いいことはないかもしれません。

そもそも、夕食は牛丼かカップ麺という生活をしている不摂生の塊より皮膚の状態が悪いのは「ずぼら主婦」のようでいただけません。
母として示しがつかないので、野放図に孫の手に頼るのはやめて、スキンケアにもう少し熱を入れなくてはいけないと思いました。

孫の手はそもそも長男のものだった

「いつも孫の手のお世話になっているようじゃだめだね」などと話し、夫の下宿の孫の手を指して「これはちょっと痛いよね～、うちの使い込まれたやつ、いいよね」などと言うと、「あれはいい」と家族全員口にします。

「じいちゃんが生前、おまえ（長男）にやるっていって、くれたやつだよね」
私の祖父が、1歳くらいの長男が孫の手でごっこ遊びをあれこれしている姿を見て、長男に残してくれた年代物です。
もらった時すでに使い込まれていて、引っ掛かりがなく掻き心地が非常に滑らかな逸品です。

「あれ？よく考えたら、あれ、あんたのやつだよね。じいちゃんがあんたにくれたから」と今さらながらのように言うと「お母さんが、（独立して家を出るとき）もっていったらダメだって言ったからあきらめたんだよ」と言われ、あ～そういえばそういったような記憶がよみがえります。

「ごめん、今度持ってくる」といい、２度ほど忘れながら、先ごろようやく長男に孫の手を返還しました。
じいちゃんの形見の品だったのですが、長男のところにあった方がじいちゃんも喜ぶので、良しとしないといけませんね。