普段メンテナンスフリーの三男に肌荒れが！？アレルギー体質が強い子供でも

我が家の長男三男はアトピーで、三男のほうがアレルギー体質は強いのですが、10年以上アトピックスキンがない状態が続いています。

いえ、いました。長男は、相も変わらずアトピックスキンのままで、最近の乱れ狂った食生活の影響もあって、良い状態を維持できなくなっています。

三男の膝の裏がつんつるてん

ある夜。三男が、「お母さん、ここんとこ、腫れちゃって痛いんだよね～、めっちゃ掻いちゃった」と言ってあっけらかんと見せてくれたのが、膝の裏です。
片足の膝の裏が全体にピカピカと光るほどつんつるてんになっており、赤みを帯びて、いかにも掻きむしりましたと言わんばかりに腫れあがっています。

「痛いんだけど、掻いちゃうんだよ～。どうしたらいい？」
どうしたらいいというよりも、私が真っ先に思ったのが、普段からメンテナンスフリーの状態でいるから、チョーっと痒いくらいでがりがり掻いちゃって。
『この、とーしろが！加減のある掻き方を兄ちゃんに教えてもらえ！』といったことでした。

冬場、唇が切れたらリップクリームを塗る、あかぎれができたらハンドクリームを塗る、それくらいしか肌のメンテナンスをしたことがない三男には、加減しつつ肌に影響が出にくいように掻く技は当然身についていません。
かといって、もともと強いアレルギー体質なので、ほおっておいても治るとな限らないので、それなりの対処法を教える必要があります。

「とりあえず、お風呂に入ったときにクレアラシルフェイスウォッシュで膝の裏を洗って、よっく洗い流して、上がり際にバスタオルを使う前にワセリンを塗る。それで様子を見て」というと、いつもちょっぴり反抗的な三男にしてはしっかり聞いていました。

「何か思い当たる節はないの？」と合わせて聞いてみたところ、三男はじっくり考えて、「猫」と答えました。「猫？」猫はうちにいないので聞き返すと、「猫のズボン」と答えました。
「猫のズボン？？」ますますわからない私に、チッと舌打ちした三男は、「猫の絵の付いた、この前買ってくれたズボン。埃っぽいところに置きっぱなしにしていたのを履いたら痒くなった」とぽつりぽつりと話します。
口下手なので、いつも単語しか話さないので非常に伝わりにくい子供です。

埃っぽいところを想像して、おそらく彼のベッドの下ではないかと思いました。
たたんだ服を部屋の入口に置いておきますが、自分でけって、ベッドの下に入り込ませてしまい、それを見つけて引っ張り出して、洗いなおせばいいものを、「ま、いいか」とかなんとか適当に考えて、そのまま履いたのではないかと思います。

自分がホコリに極めて弱いことを熟知しているのに、時間がなかったのか、どうしてもそれを履きたかったのかどちらかではないでしょうか。

さすがメンテナンスフリー

その後、置き場所がよくわからないであろう三男のために、お風呂場のわかりやすいところにワセリンを置きなおして一週間。
「お母さん、ワセリン、もういらないから、出しておかなくていいよ」と言い出しました。

「1回しか使ってないから。もういらないし」
つんつるてんのぱきんぱきんの膝裏が一日で完治したようです。
『ちッ、コレだからメンテナンスフリーめ！』簡単に膝裏がきれいになるのがうらやましくて、心の中で毒づきます。

もちろん、これが引き金になって、一気に全身がアトピックスキンに広がる・・・なんてことにならなかったことを心から安堵しているのですが、自分が日々かゆみと格闘しているので、ジェラシーでいっぱいです。

ずいぶん丈夫になったものだと思う

アレルギー体質がひどくて、顔中に乳児湿疹が広がり、「生まれながらのアトピー」と周りにあっさり言われ、出る母乳も止めて、卵牛乳の完全除去が長くて、体に合わないものが多すぎて、私が作ったもの以外食べることがほとんどできなかった子供が、こうもメンテナンスフリーになったのかと思うと、感慨もひとしおです。

ステロイド外用薬を産院で勝手に塗られた以外に使ったことがなく、原因をしらみつぶしに取り除いていくことと、抗原度の低い食べ物から食べられるものを徐々に増やしていき、抗原度が高いと知らないがためにアレルギーを起こさせてしまうリスクを最小限に抑えながら離乳を進めてきたことが、今のメンテナンスフリーの彼を作ってきたのだと思います。

今も加熱の不十分な卵も牛乳も食べることができませんが、それ以外にもアレルギーを起こしてしまうので食べないようにしているものがごまんとありますが、食べられる範囲でなるべく幅広い食材を食べるよう心がけています。
こうした地道な努力が良い状態を保持しています。

「これから先、独立した矢先にまた悪くなるのではないか？？」と思うと不安でいっぱいですが、いつまでも私のおひざ元に置いておくわけにはいかないので、上手に乗り切ってほしいと思います。
三男は最も生きていく能力にたける息子ではないかと周りに言われるので、そのまま生き抜いてほしいと思います。