脱ステ！アトピーの自然療法

アトピー性皮膚炎でステロイド外用薬などを使用しないようにする脱ステ。

脱ステしたいなら、ただステロイドの副作用から使いたくないと単純に考えるのではなく、どのように自然療法を行うのかを考えておくことが大切です。

アトピー性皮膚炎の症状

現在、アトピー性皮膚炎になる原因は、まだはっきりと解明されていません。

主な原因は、皮膚のバリア機能が低下し、乾燥した状態になったところにアレルゲンやストレスなどの多様な環境的な要因が重なって起こると考えられています。

皮膚炎の症状は、重症度に応じて4段階に分類され、それぞれの症状によって治療法も変わります。

症状がもっとも軽い場合には、保湿を行ったり適切なスキンケアを行うことで改善することもありますが、重度な症状になるとステロイド外用薬などを用いて炎症をしっかりと抑えていくことが大事です。

軽度な場合でも、かゆみから無意識に体をひっかいてしまい、重症化することがあります。

その場合には、爪を短くし室内温度に十分気をつけてかゆみを抑えることも大切です。

またアトピーの原因の一つとして考えられているダニやカビ、ハウスダストなどを減らすことも重要です。

そのためにはこまめに部屋の掃除を行い、布団も干すなど清潔に保つことが大切です。

治療法

アトピー性皮膚炎は、保湿することで炎症が改善するという考え方があり、保湿成分のあるワセリンが効果があるといわれています。

明確な原因がまだ解明されていませんが、皮膚のバリア機能が低下することで皮膚炎の症状が現れると考えられています。

肌バリア機能は、角質層の乾燥によって低下するため、角質層を保湿することが重要で、この肌のバリア機能を維持するためにワセリンで保湿させることが効果的と考えられています。

ワセリンにも一定の効果あり、ステロイドを処方する際にワセリンと混ぜることがありますが、ただ混合することでステロイドの効果が薄まってしまうため、現在ではあまり推奨されていません。

ステロイドの効果

ステロイドと聞くと、その副作用のため抵抗があり脱ステを考えている人も少なくないかもしれません。

ただ特性を理解して的確な使用を行えば、皮膚炎の改善には効果がある薬です。

そもそもステロイド外用剤とは、局所のアレルギー反応を強力に抑制することが可能な薬です。

一言でステロイドといっても、強さのランクが5段階あり、部位や症状の重症度にあわせて使い分ける必要があります。

体の部位によって吸収率に違いがあり、特に顔面や陰部では血流が良く吸収率が高くなります。

そのためランクが一番弱いものを使用していきます。

このように局所のアレルギー症状にとても効果のあるステロイドですが、必要以上に強いものを長期的に使用することで皮膚細胞の増殖が抑制されたり、アレルギーとともに免疫系の働きも抑えてしまうという副作用もあり、脱ステを考える人も少なくありません。

脱ステを考えている人は、非ステロイド治療を行うなど他の治療法を探すことが大切です。