生クリームの代替品事情。二次加工品まで食べられるようになれば・・・

牛乳アレルギーがかつてあった長男。牛乳アレルギーが18になった今もある三男。
それぞれにアレルギー事情は異なりますが、本当に小さいときは製造ライン上の微量混入も危険です。

アレルギー対応として豆乳を利用した生クリームがスーパーでも当時から購入できましたが、許容オーバーしたくない豆乳をふんだんに使っており、製造ラインがいまだに普通の生クリームと同じ、しかも添加物の塊でおいしくないと三拍子そろっているので、20年前からも私から見れば不満たらたら商品でした。

アレルギー体質の強い制限がきつい状態の子どもには全くむかないばかりか、制限が緩和された子供が見向きもしないお味だったので、がっくり商品。
アレルギーに対してあまり知識のない人がアレルギー対応だから、大豆だから、大丈夫よね！と使ったお菓子を勧めてくれる心づかいがうれしい反面、食べたら倒れる子供もあることに気が付いていないので誤飲事故が怖いといつも思っていました。

子供が食べられる白いものをペースト状に

20年ほど前にアレルギー児向けの料理の本がぽろぽろと手に入るようになりました。数少ないので、お気に入りはぼろぼろになるまで愛用します。
それまでもあったのかもしれませんが、アレルギーについて全く無知だったので気が付きませんでした。
ここにきてヒエやアワが身近な食材に変身しています。サゴヤシでんぷんもよく使いました。
アレルギー対応食品の通販でしか買えない稀少商品でした。

今でこそ当たり前のタピオカ粉やアマランサス、ココナツミルクも、通販で探しては購入していました。この当時、通販で食材を購入する人はまず皆無に近かったので、変わった一家だと思っている人が多かったと思います。
宅急便のお兄さんたちは私の家にいそうな時間を熟知していて、当時時間指定がなかったにもかかわらず絶妙なタイミングで荷物を持ってきてくれていました。

今もアレルギー対応食品を世に送り出してくれているありがたい辻安全食品さんには20年ほど前から数年間、とてもお世話になりました。
当時は粉のホイップクリームの素が売っていました。先ほどサイトで確認したら見当たらなかったのですが、アレルギー用ミルクとしては不完全な、粉ミルクが原料になっていました。

三男は食べられないけれど長男なら食べられるだろうと購入し、ヒエのカップケーキの上にデコレートして食べさせましたが、一口食べて誰一人追加で食べようとしませんでした。
茹でたジャガイモや長芋をペースト状にして砂糖を加えて作る生クリームが、代替レシピで登場していました。

豆腐が食べられるとか、ココナツミルクOKになるころにはかなりのレパートリーが増えるのでしょうが、完全除去しているときや大豆もアウトのときには、豆腐でクリームが作れるとか、大豆を使っているからアレルギーでも大丈夫なんて、面と向かって言おうものならアバレテヤルくらいの気持ちでいました。

解禁になったら純生クリーム以外をほぼ受け付けない

長男は小学校を卒業するまでに、食物アレルギーについては特段の心配がいらないくなりました。

自分で食べられないものを熟知しており、三大アレルゲンである卵牛乳大豆については完全にクリアしていたので、ケーキを作ったり買ったりして食べさせることもありましたが、彼は植物性の生クリームは「まずい！」と言ってほぼ食べず、純生クリームのすっきりした味わいを好みました。

「俺は生クリーム自体が好きではない」と宣言していたので、どのみち嫌いなのでしょうが、人工的な植物性のものよりも、鮮度のいい純生クリームのほうが自分自身食べてもおいしいので、乳脂肪分の多い少ないよりも、もっと根本的に違うのではないかと思いました。

現在の辻安全食品にうっとり

現在、辻安全食品がどんな製品を作っているのだろうかとネットで検索してのぞいてみると、制限が本当にきつい子供にもきちんと対応した製品づくりがなされています。

ケーキの出来上がり商品も、クリスマス向けは完売していましたが、中身がしっかりと表示されており、「これなら食べられそう」と思う子どもにはおいしく食べられるのではないか？？と思うような原材料が使われています。

アヤシイ加工品よりも、食べられる食材を駆使して作ったものの方が、アレルギーのある子供でもおいしく食べられます。
とはいえ、小さいころにアレルギーのあった食材は大きくなっても好きではないので、似たような形に仕上がっているものはどれほど喜んでくれるのか、我が家に関しては未定です。

持ち込みができる保護者もいるようでうらやましい

保育園サイドが、お母さんの手作り品は毒だらけのような対応をしていた過去と違い、給食向けの代替食品を作っているママのサイトを見つけ、時代がいい方に流れてくれているとしたら。
良かったなぁと思う反面、そういうサイトが簡単に見つかる「アレルギー事情の多さ」が気にかかります。

アレルギーのある子供の食事を工夫するのは長期戦なので本当に大変です。
今からもう一度やれと言われてもできそうもありませんが、当時は若かったのでパワフル対応していましたが、それでも凹むことの方が多かったように思います。