管理栄養士からの突然の指示で小麦粉と乳製品の完全除去2週間。怒る長男

長男が小学校低学年のころ、身長も体重も平均の－20％台だったので、栄養が十分に行き届いているか心配だと病院で言ったところ、管理栄養士に相談するとよいということで管理栄養士のところに出かけました。

病院の地下に詰所があり、こんなところに行くのは初めてだと思いました。

長男を見るなり、「乳製品と小麦粉の除去の指示」

そのとき長男には、気を付けて食べさせないようにしているものはあるものの、卵牛乳小麦粉は制限していませんでした。
三男が完全除去しているときだったので、除去しようと思えばできないことはないのですが、やって何らかの効果があるとはあまり思えなかったのです。

「とりあえず2週間だけでいいから」というので、やってみないことには何も始まらないのでやってみることにしました。

「カルシウム量をチェックしてあげるから、食べたものの材料の一覧とその重さをはかるように」といわれ、目が点になりましたが、それでわかるならとやってみることにしました。

子一人分なんて計れないから

三男の完全除去の食べ物ならいざ知らず、家族同じものを食べるのに一人分を計るのはかなりの至難の業です。
俺には給食があると逃げたいところでしょうが、おりしも夏休みの真っただ中。長男の口にするものは私の裁量のみにかかっています。

「本当にできるの？かなり大変だよ、お母さんにはむりかな？」と小ばかにしたように言う管理栄養士の顔が頭にちらつき、「たかだか2週間。やってやろうじゃないの」と取り組んでみました。

でも、どれだけ食べるかわからないのにどうしよう、困りました。
そこで、家族全員の分の各材料の重さを計り、出来上がり量のトータルを計り、長男によそおった分量、追加で食べた分量を量りました。

小麦が急に使えないので、「パンが食べたい」「麺が食べたい」を連呼します。
「2週間だけだから。お母さんも我慢してるから我慢して」を連呼するしかありません。

健康食品の店で買ってきた「ひえめん」「あわめん」もフル活用し、せっせと計り続け、加工食品は品質表示を貼り付けてノート一冊ぎっしり詰まるまで記録しました。
2週間たって鼻息荒く病院に行ったところ、管理栄養士は不在だったのでノートだけ預けて帰りました。

待てど暮らせど結果発表なし

すぐに計算はできないだろう、他にも仕事があるんだし、と思って待っていましたが、1か月たっても何の連絡もありません。
しびれを切らして地下の詰め所を訪れたところ、今回は管理栄養士が在籍していました。

「ひどい状態だから、よっぽどろくでもない食事してるんだろうと思ったけど、お母さん、ちゃんとやってました。すごいです。これだけ食べてれば、栄養に何ら問題ありません」

カルシウム量のチェックはどこに行ったのでしょう。何げに息子も私も侮辱された気がします。
結局、長男も私も気分を悪くしただけでした。

益があるとすれば、いろんなものを品数多く食べれば栄養不足や偏りを気にする必要はない、除去食しても栄養をきちんと取らせることはやれるということがわかったということでしょうか。

しかし、外見で人を軽々に判断する当たり、医療関係者はやっぱり好きになれないと痛切に思いました。