小麦粉にアレルギーがあるとき【小麦粉のすごさ偉さを思い知る】

小麦粉にアレルギーがある場合、小麦粉なしで料理を作るのは非常に難しいことだと気づかされます。

アトピー児の食事は、同じものを繰り返し食べ続ける「ばっかりたべ」がとても危険です。
いろいろな食材を繰り返さないように気を付けて使っていきますが、その時点で小麦粉を全部無しにするのが非常に難しくなります。

パンも麺類もお菓子もほとんど食べられない

小麦粉の塊であるパンや麺類はほとんど使えなくなってしまいます。

それだけでもパニックを起こしそうになりますが、調味料にも注意が必要です。
小麦粉が入っていないしょうゆを探すのは結構苦労します。

ちくわの内容物を読んで、「だれだよ、いらないものいれたの！」と怒りたくもなります。
もっとも、小麦以外のアレルゲンもちくわにはたいて入っているので、使えるものが見つかったほうがラッキーなことかもしれません。

雑穀クッキーを作るとき

フードプロセッサーに雑穀数種と、砂糖分と油分の食べられるものをいれて、ガーっとかき混ぜたものをラップに挟み、綿棒で薄くのばしたものをオーブンで焼くと雑穀クッキーは簡単に出来上がります。

バターを溶かす手間も、冷蔵庫で寝かせる必要もないのが特徴です。普通のクッキーよりもずっと簡単です。

雑穀クッキーは厚さが薄いほうがよりおいしくいただけます。焦げないように、なおかつしっかりと焼き上がったほうがおいしい。
普通のクッキーは焼き上がるとふっくらと膨れて、1.5倍程度の大きさになりますが、雑穀クッキーはぺちゃんこのままです。

雑穀で卵抜きでお好み焼きを作るとき

アマランサス粉は必ず入れ、食べられて残っている雑穀粉を使ってつなぎにすりおろした山芋を使ってお好み焼きを作ります。
山芋はできれば長芋ではなく大和芋など、粘りが強い物のみを使用します。

お好み焼きの場合、小麦粉だけでなく卵も使えない点が作る為には高すぎるハードルになります。
ですが雑穀粉は、粘りが少なくしっかり混ぜてもさくっとしたままのものが多いので、小麦粉が使えないもどかしさが募ります。

小麦粉はやっぱりすごい

小麦粉なしで料理のレパートリーを増やすのは非常に難しい取り組みです。使えないと、小麦粉のすばらしさ、能力の高さがいやおうなしに直観できます。

我が家の三男の場合は、三歳半頃には小麦粉が食べられるようになりましたが、それでもつらいと思いました。本人以上に食べ慣れている人間にはつらいと思います。
今でもふっくらとしたスポンジ生地を見るだけで「小麦粉って素晴らしいな」と思わざるを得ません。

もう一度やれといわれると、「もうむり」と言いたくなりますが、その素晴らしさをいつまでも実感できるような貴重な機会が得られたと思っています。