「大丈夫」ではなく、乳児湿疹が出にくいノウハウを伝えてほしい

赤ちゃんに湿疹がどんどん出てくると、どうしていいのかわからなくておろおろしてしまいます。私自身、おろおろして、そういえば母が「お前の乳児湿疹はひどかった」と言っていたので、アドバイスをもらおうと母に電話で尋ねました。

赤いぶつぶつがどんどん増える

赤いぶつぶつがはじめは2.3個だったのに、どんどんどんどん増えていく、と母に伝えると、「ああ、それは乳児湿疹だよ、みんな出るんだよ、あんたもひどかった」とあっさり答えてくれました。

迷いのない言葉に救われた気がしました。
「どうしよう、どうしたらいいの？どうしたら治るかな」と合わせて聞くと、「そのうち治るから、心配ないよ」とのこと。

「そうだね～。桃の葉がええとか、ヘビの生皮をはるのがええとか、いろいろ言われたけど、どれも効かなかったよ、あんたのとき」「ヘビの生皮？！」正直、入手ルートすら知りません。「おばあちゃんがおくってきたから貼ってみたけど、ものすごく生臭いうえにちっとも治らなかった」とケラケラ笑います。

なにしてくれるねん！と怒りこそ覚え、まるで役に立たない情報でした。
桃の葉エキス入りのクリームは、当時は販売中止になっていました。

このときもっとアレルギーに詳しい人に聞いておけばよかった

もしこのときの母の立場に自分がいたとしたら、体を何でどうやって洗っているのか、衣類もどうやって洗っているのか、母乳か粉ミルクか、母乳ならお母さんの食べたのもからできるから食事の栄養バランスには気を遣っているのか、粉ミルクなら銘柄はどこか、変えてみたか、たずねたかと思います。

たったこれだけでも生活を見直せば、ごく軽い乳児湿疹ならあっという間に治るし、そうでない重い物でもある程度は軽減します。こういった情報をくれる人が全くいなかったし、今もほとんどいないように思います。

それでもどんどん湿疹が増えていくようであれば、病院に行ってアレルギーの対応の仕方を教わってきたほうがいい、もしあまり何も教えてくれずに薬だけもらったのであれば、教えてあげるから、そのときはまた聞いてね、と言えたと思います。

何か高価なものを買えば治るとか、民間療法がいいよというお金のかかる情報は多く出回っていて、それも怪しい物のほうが圧倒的に多いのがとても残念です。

自分自身が子どものアトピーに苦しみ、もっと早く的確に対応できていればこの子は20才過ぎてもアトピーに悩まなくて済んだのに、と私のように後悔する人が少しでも少なくなればいいのにと思います。