でかいのに卵も乳製品も入れられない食物アレルギーのある高校生のお弁当事情

長男次男が家を出てから三男が高校生になり、三男のお弁当だけをつくる毎日がはじまりました。
長男次男のお弁当もやたらでかくて、詰めても詰めても空きがあって毎日大変でしたが、三男のお弁当もこれまた無駄にでっかくて、詰めるものにとても苦労しました。

いまだに加熱が不十分な卵も牛乳も食べられないから

三男と二人暮らしになって、卵を買うサイクルが以上に長くなりました。
普段は自分しか食べないし、夫が帰ってきたときに食べるくらいなので、意識して食べないでいると、ともすれば3か月で10個消費といった感じになりました。

グラタンをちょこっと作るとか、マカロニサラダやポテトサラダを作って入れようにも、マヨネースを受け付けないので、今さらアレルギー対応のマヨネーズも面倒くさくなって、いっさい入れないことにしています。
長男がこよなく愛したゆで卵も封印です。ビーフストロガノフなど問題外。

ある日、「俺、焼いた豚肉とか牛肉とか、脂ギッシュできらいだから鶏以外入れないで」と言い出し、数少ない鶏料理のレパートリーをぐるぐる回す羽目に陥っています。豚肉や牛肉を入れると帰ってきたらぶうぶううるさいので、鶏ばかりがクルクル回ります。
ときどきハンバーグを入れる分には怒らないので、長めの周期で間にハンバーグを入れたりしますが、「もう私が鶏にあきた」と言いたいくらいです。無駄にでかい弁当がすべて悪いと言いたくなります。

食物アレルギーがあるくせに偏食

三男はとにかくネギが嫌いです。食物アレルギーがあって食べられないものがあるくせに、好き嫌いもします。
青ネギよりも白ネギの方がより嫌いなようです。青ネギは弁当に使うことはまれですが、ネギの肉巻きなどはメニューから消え去りました。食べたくないときは友達にあげてしまうらしく、口に入らないものを作ってもしょうがないので、作らなくなりました。

ぎゅうぎゅうに一生懸命詰めると、「無駄に多すぎる」と苦情が出るし、品数を少なくすると「しょぼすぎる、ふざけんな」と文句を言います。多くても少なくてもうるさいです。
グリンピースも三男は嫌いなので、グリンピース飯を作ったら、ご飯を食べないのではないかと思います。

元々は小麦粉にアレルギーがあったので、三男は基本的にパンが嫌いで大のごはん党です。
三男のご指定でご飯は、ご飯→塩昆布→ごはん→鮭フレークの順に詰めるよう指定があります。
塩昆布や鮭フレークが三男の基準より少ないと、「今日のごはんしょぼい」と文句を言います。ふりかけの類で文句が言えるのは末っ子ならではかもしれません。
塩昆布をうっかり切らしてもみのりにしたら大激怒し、「何だあれは！」とぶうぶう。

ここまで書いてふと思ったのですが、三男は偏食というよりわがままかもしれませんね。

晩御飯に鶏肉を使いにくい

平日お昼に毎日毎日鶏肉ばかりを食べていて、アトピー・アレルギーにとってもっともよくない「ばっかり食べ」になってしまうので、晩御飯に鶏肉を使うことが難しく、家で取る食事が偏ってきます。
卵も晩御飯には使わないので、茶わん蒸しの上手な作り方など忘れてしまいました。鶏肉料理が食卓から消えてしまいそうです。

お弁当を毎日子供に作るのもあと少しの間だけだと思うと、なんだか一つの事業が終わりに近づいてしまったような気がして、なんだか寂しくて、つい三男のつまらないわがままを取り入れてしまいます。
このわがままっぷりは最後の子どもの特徴かもしれません。つい親も最後の子どものわがままは聞き入れてしまいます。
「甘えるんじゃねえ！」と長男がいたらいいそうですが、いないので事情が分からないので言えないでしょう。

このでかい弁当箱にせっせと詰め物をするのもあとわずかだなぁと思うと、感慨深いです。
でっかいお弁当箱とはいえ、一人分のお弁当なので、一つ一つの量が少ないので、作業時間は短めになりました。
せっせと詰めようと思いつつも、注文も多いためにマンネリになったりします。三男なら喜ぶだろうと思うものが優先的に詰められています。

生春巻きは残り物もごちそう？？

卵が使えれば、昨日の残り物を芯にしてくるんでアレンジができますが、アレルギーがあるとできません。そこで我が家で多用するのは生春巻きです。

水にサッとくぐらせてから、昨日の残り物をチンしたものを巻いて半分に切ってお弁当に詰めると、あら不思議、おいしい一品の出来上がりになります。
戻した春雨を加えたり、味付けをちょっと変えたりもしますが、基本残り物のアレンジ。卵が使えないので生春巻きが多用されています。卵が使えなくてもできるアレンジがあって、本当に助かると思います。

この残り物のごちそう生春巻きは、お弁当の懐かしメニューになるようです。長男次男が「巻いただけなのにね～、おいしいよね～」と懐かしそうに言います。
アレルギー対応の苦肉の策でしたが、好評でよかったと思います。