生理前にアトピーがひどくなる理由

アトピーは、アレルゲンに反応して引き起こされる皮膚疾患です。

はっきりとした原因は判明していませんが、遺伝的要因や環境要因などが関係していると考えられています。

生理前にはアトピーが悪化しやすい

生理前から生理中にかけてはアトピーがひどくなる人が多いです。

生理前後は、女性ホルモンのバランスが大きく変化する時期となり、この女性ホルモンのバランスの変化によってアトピーの症状が左右されます。

また、この時期は、PMSと呼ばれる心身の不調があらわれやすく、普段であれば処理できるストレスも許容範囲を超えやすいため、悪化しやすくなります。

ホルモンと肌の関係性

女性の身体は、生理周期に合わせてホルモン分泌が増減しています。

排卵日の直前は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が活発になります。

エストロゲンの分泌が多い時期は、肌の水分保持量が多くなるため肌の状態が良くなりやすいです。

ただし、エストロゲンはアレルギー反応を悪化させることがあるため、人によっては悪化することもあります。

排卵後はプロゲステロンの分泌が増えてきます。

プロゲステロンの分泌が増えることで、体温上昇によるかゆみにより悪化を誘発していることがあります。

また、生理前の異常な食欲により甘いものを食べ過ぎて悪化するケースもあります。

悪化予防の対策

女性ホルモンのバランスを整えることがアトピーの症状悪化予防につながります。

生理前は、食欲が増えやすく、肌が乾燥しやすくなっています。

悪化予防のためには、食事です。

油脂分の多い食事は、アトピーを引き起こすとされているため、野菜中心の食生活を心がけます。

和食は、油脂分が洋食に比べて少ないため適しています。

3食すべてを和食は難しい場合には、まずは3食のうち1食を和食にすることから初めて見ることです。

生理前は肌が乾燥しやすく、軽くこする程度でも強い刺激になります。

直接肌にふれる下着や衣服は、刺激の少ないナチュラルコットンなどの素材を選ぶようにします。

また、皮膚を清潔に保つために毎日入浴します。

入浴後には、皮膚が乾燥しないように保湿剤を使用し、皮膚の状態に気をつけます。

身体を拭くときは、肌に刺激を与えないようにタオルを当てて水分を吸い取るようにします。

ハウスダストなどは、アトピーを悪化させる要因のひとつのため、部屋はきちんと掃除し、部屋の換気を行います。

部屋の乾燥と高温も悪化させてしまう要因のため、湿度が低い場合には、加湿器を使って湿度を保つようにします。