アトピーからくる頭のかゆみ改善方法

アトピー性皮膚炎の患者さんの中には、頭皮のかゆみやフケに悩んでいる人が少なくありません。

一口にかゆみやフケと言っても、つよいかゆみを感じる人、皮膚がただれてしまう人、臭いのある汁が出てきたりと、症状やその程度は人それぞれです。

自分では清潔にしているつもりでも、フケがぼろぼろ落ちると周囲から不潔だとみられてしまったりします。

そんな事態を回避するためにも、トラブルの原因と、正しい対策を知りましょう。

かゆみとフケの原因は？

アトピーは、かゆみと一緒にフケが増えることが特徴です。

フケは頭皮の角質細胞が剥がれ落ちたもので、程度の差はあれ誰でも出ます。

しかし皮膚が傷んでいると皮膚が剥がれやすくなり、それが大量のフケにつながってしまうのです。

皮膚が乾燥して皮脂量が減り、フケとして角質層がはがれると、皮膚を守っているバリアが消えてかゆみを起こします。

こういった傷みを解消するには、生活の中で頭皮に刺激を与えているものがないか見直し、日常的にケアを行っていく必要があります。

シャンプー・リンスを見直そう

頭は、アトピーの中でも治すのが難しい場所です。

理由は髪の毛が邪魔をして薬が塗りにくいから、そしてシャンプーやリンス、整髪剤などの影響を大きく受けてしまうからです。

まず、日常的に使っているシャンプーやリンスを見直してみましょう。

シャンプーとリンスは実は肌への刺激が強いので、必ず自分の肌に合ったものを使う必要があります。

最近では低刺激、自然素材、敏感肌向けといった製品も発売されてみますが、自分の肌に合うかどうかは使ってみないとわかりません。

あまりこういった言葉を過信しすぎないようにしましょう。

そのほかの対策について

紫外線が肌に悪影響を与えるのはほぼ周知の事実ですが、これは頭皮に対しても同じです。

ただでさえダイレクトに紫外線を浴びる場所ですから、帽子などでしっかりと対策を行いましょう。

もちろん帽子は通気性の良いものを。

薬を見直すことでかゆみが改善されることもあります。

アトピーでよく処方されるのはステロイド剤ですが、頭皮は他の皮膚よりもステロイド剤を吸収しやすい性質があります。

そのせいでかゆみが悪化することもあるため、疑問を感じたら医師に相談してみるのがいいかもしれません。

そして規則正しい生活を心がけること。

栄養バランスのとれた食事、しっかりとした睡眠といった基本的な生活習慣は、肌の新陳代謝をサポートしてくれます。