アトピーからくる頭皮のかゆみ改善方法

アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人にみられる皮膚炎です。

湿疹とかゆみが主な症状で、再発を繰り返すのが特徴です。

湿疹は、赤みがあってひっかくと液体が出て皮がむけ、長引くと固くなって盛り上がり、おでこや目、口、首、手足の関節の内側などに出やすいのが特徴です。

皮膚のバリア機能が弱い場合には、外からの異物が容易に皮膚の中まで入り込みやすい状態になります。

もともとの体質以外にも、汗や化粧品、紫外線などによってもバリア機能が低下する場合があります。

頭皮のかゆみの改善方法

アトピー性皮膚炎の人の中には、頭皮のかゆみやフケに悩んでいる人も少なくありません。

頭皮は他の体の皮膚とは違って、皮脂を発生させる皮脂腺が発達しているため、細菌の温床になりやるい環境といえます。

そのため刺激とならないように日常的にケアを行うことが大切です。

まず頭皮への刺激となりやすいのがシャンプーやリンスです。

一般のシャンプーやリンスは肌への刺激が強いため、自分の肌にあったものを見つけることが大切です。

アトピー性皮膚炎の人の場合には、刺激が少なく、敏感肌の方向けに開発された商品を使用するとよいでしょう。

ただ低刺激のものであっても、人それぞれ相性がありますから、実際に1ヶ月程使い症状が悪化しないようなら使い続けてみましょう。

また長期間使っているシャンプーなどでも、突然炎症を起こすこともあるため、状態にあった製品を探すことが大切です。

ステロイド剤は注意

頭皮のかゆみが強い場合、ステロイド剤を使う人もいますが、これには注意が必要です。

頭皮は他の皮膚と違ってステロイド剤を吸収しやすい性質があるため、皮膚炎になりやすく、逆にかゆみを悪化させてしまう場合もあります。

日常的なケアとしては、バランスとれた食事を摂ることも大切です。

アレルゲンとなる食品に気をつけて、栄養バランスの取れた食事を摂り、ストレスをため込まないことが重要です。

最新の治療法

アトピー性皮膚炎の治療薬として、ステロイド薬が多く使われています。

ただステロイド剤を長期間使用すると、皮膚が薄くなったり色素が沈着するなどの副作用のリスクが高まることもあります。

そのため、一般的には症状がひどい場合にのみ使用するという使い方でしたが、湿疹を抑えたあとでも、一定の間隔で末ロイド薬を使い続ける方が、重症化を防ぐ効果が高いという研究結果もあります。

またそのほかに、電子付加治療というものもあります。

ただ、どの治療法でもメリットやデメリットがあるので、正しい知識を身につけて治療することが大切です。