皮膚にできる湿疹の原因と対処法

湿疹ついて、御存知でしょうか。

湿疹とは表面の炎症で皮膚炎とも呼ばれています。

「かぶれ」とは湿疹の中でも、原因となる物質が直接表面に触って起こした炎症のことです。

「接触皮膚炎」ともいいます。

現在も多くの患者さんがこれらの症状に悩んで、病院を訪れています。

症状の原因

なぜこのような炎症が起きるのでしょうか。

体内では様々な刺激から身を守ろうとして免疫システムが働き、刺激物を攻撃して除去しようとします。

しかし、この免疫システムが過剰に働いてしまうことがあります。

これをアレルギーと呼び、その際の反応で炎症が起きてしまいます。

中でも心配なのがアトピーです。

この病気の明確な原因は解明されておらず、治療に時間がかかります。

発症する箇所は年齢によって変わり、乳児は頭から始まって全身へ、成人は顔や手足に強く症状が出るのが特徴です。

乳幼児は特に注意

乳幼児は牛乳、大豆などが原因となって抗体がアレルギー反応を起こし、アトピーになるケースがあります。

また遺伝的にアトピーになりやすい因子を持つ方が、動物の毛や小さな虫、家のホコリに反応して発症するケースもあります。

なりやすい方は、全体的に肌の機能が低下しているという調査結果があります。

かゆみの強い湿疹が続く、全体が乾燥している、炎症を繰り返す、家族にアトピー疾患を持つ人がいるなどの場合は、アトピー性の炎症が疑われるケースがあります。

原因を確かめるためにも皮膚科専門医などを受診しましょう。

軽症の場合は保湿剤で治療することも可能ですが、腫れや強い痒みなどの炎症があるケースでは、湿疹部分にステロイド外用薬を塗布して、抗アレルギー薬を服用します。

薬で炎症を抑え、皮膚を清潔にして保湿剤を使用します。

さらにアレルギーの原因と推測されるものを患者から離し、食物が原因の場合には対象を取らない食事療法を行うことも考えられます。

乳児期に発症すると対応が大変ですが、アトピー性皮膚炎は正しい治療で治すことができます。

内服薬と湿布、肌のお手入れなどを丁寧に行い、根気強く治療をする事が大事です。

かゆみは早期治療が大切

痒くても、掻きむしる事は厳禁です。

かえって皮が厚くなり、苔癬化といって硬くなってしまいます。

かきむしった場所から雑菌が繁殖するとさらに痒くなって悪循環に陥ります。

掻いて良くなる事はありませんから、とにかく掻かない事です。

かゆみなどの症状が出たら早期発見、早期治療が大切です。

専門医に相談して、ステロイドなどの症状にあった薬を選ぶようにしましょう。