肩から上の部分のアトピーのよくある原因は？おすすめ改善ポイント

肩から上の部分、頭や顔のアトピーの原因の一つに、シャンプーや洗顔料が自分の肌に合っていないケースがよくあります。
肌に合わないシャンプーを使い続けると、どんどん頭皮の状態も悪くなり、感染症も引き起こすことがあります。そうなると、頭皮ケア用の、殺菌剤入りの高額シャンプーを使って殺菌しながらケアしなくてはいけなくなり、髪にもお財布にもダメージを与えてしまいます。

合っていないシャンプーなどで頭皮にダメージを受けると、頭皮用の塗りやすいリドメックスローションのようなステロイド剤しかかゆみや痛み、違和感の緩和に効果がなくなり、遅々として治療も進みません。
シャンプーをすることで刺激をプラスアルファしているので、毎日毎日悪化の要因をプラスしながらケアをしているのだから、よくならないのも当然だと思います。

ヘアダイやカラートリートメントは地肌を直撃する

きれいに栗色に染めた髪など、あこがれますが、肌の丈夫ではないアトピーには天敵です。
アトピーではない、肌のある程度丈夫な人でも、痒くなったりかぶれたりするのに、皮膚の弱いアトピーの人の頭皮が耐えられるはずもありません。

どんなに肌に優しいとうたっていても、私自身全くダメなので、白髪がいくつもあってそれ以外が真っ黒な髪であることと、キレイな明るい髪色だけれど頭皮がぼっこぼこなのと、どちらがより快適に暮らしていけるのか、どちらでも好きな方をえらべといわれるのなら、白髪だらけの方を選びます。

美容院で染めてもらった場合も、「地肌になるべくつけないようにしてください」と言っても、全くつかないわけにはいきません。
自分で染める場合には、染めるときにも洗い流すときにも、肌に刺激を与えてしまいます。

特に洗い流すときに、洗い液が背中を伝うと背中も荒れてしまうこともあり、どんなに注意しても全く肌に接触させずにキレイに染めることは不可能なので、肌荒れ、かゆみ、痛みが出ないためには、染めないことが一番になってきます。

顔もシャンプーや洗顔料が刺激を与える

シャンプーなどを自分で洗い流すとき、シャンプーハットなどをかぶっていない限り、顔にもダイレクトに洗い液がかかります。
頭皮に刺激を与えるシャンプーが、顔の皮膚に刺激をあたえないはずもなく、顔の肌荒れの原因の一つになってしまいます。

お化粧をするときは、乳液や化粧水など、基礎化粧品をたっぷりと使うから、肌に直接ファンデーションなど塗ることはあまりありません。ファンデーションも年々肌に優しいものが出てきています。
化粧品が肌を刺激するよりも、洗顔料やメイク落としのほうが肌を直接刺激し、メイクの落ちきっていないものがまた、肌を刺激します。

結局は、地肌に優しいシャンプーやリンス、洗顔料やメイク落としを使うことが、顔の肌荒れに一番効果が出ます。

ふき取り用のメイク落としなど、メイクはそれほど落としきれず、顔そのものにもメイクが残るように思います。そうなると当然顔の肌の状態も悪くなりやすくなります。
しっかりとぬるま湯で洗い流せるものが一番安心感があります。

頭も顔も髪も、オイルをうまく使って石鹸で洗ってみよう

洗っている姿がオシャレではありませんが、添加物が入っていない、石鹸素地100％の固形石鹸で、頭のてっぺんからつま先まで洗うと、肌荒れがかなり軽減されます。

同じ石鹸でも、白いものより加熱しないで作られた石鹸の方が、刺激が少ない場合が多くあります。
非加熱で作られた石鹸は、熟成期間が短かったり、アルカリの量が多かったりすると逆に刺激が強くなるので、しっかり選んで肌に優しいものを使う必要があります。

アトピーの人は脂分がそもそも少ない人が多いので、痒くなりそうなところにあらかじめ椿油などをうっすら塗ってから石鹸を使うと、油が取れすぎず、しっとりと洗い上げることができます。
シャンプーで石鹸を使うときは、お湯に溶かしたクエン酸などをリンスに使うと髪がキシキシしません。地肌も驚くほどいい状態になるので、おすすめです。

メイクを落とすときは、両手でしっかりと泡立てた石鹸の泡で、優しく顔全体を洗います。すすぎが不十分の場合、肌荒れにもなりやすくなるので、念入りに洗い流します。
2度洗いしておくと、落とし損ねる汚れも少なく、すっきりさっぱりとします。

突っ張るときは、冷たい水で最後に顔を洗うと、毛穴がしまる上に潤い感がプラスされます。
水分が少なくなってきたと思うときは、ホットタオルを顔に当てて蒸気でホカホカさせてから、冷たい水で顔を洗うと効果的に保湿もできます。

石鹸素地100％のせっけんは、高級石鹸でも、高級シャンプーや洗顔料に比べるととても安価です。しっかり泡立てて使い、しっかりと洗い流すのが上手に使うポイントです。
肌荒れが深刻だなと思ったら、石鹸、試してみる価値はあります。

価格の高いものを使うと肌が良くなるというわけではなく、創意工夫することが一番肌のためになるかと思います。