深刻になったら負け？！アトピーを思い悩むと悪くなりやすい？

アトピーのいい状態をうまくコントロールしつつ維持するのは、慣れてくるとそう難しいことではなくなるのですが、ちょっとしたきっかけで悪くなることは多々あります。

悪くなる時は手の打ちどころがないように転がるようにどんどん悪化してしまいます。
そうなるといい状態まで持っていくのは並大抵ではなく、時間も手間もかかり、だんだん上向いてきてもよくなるスピードはとてものろのろで、イライラするほどです。

何とかしたいと切実な時ほど何ともならない

アトピーの悪化にともなう人目を引いてしまうほど悪い部分を何とかしたい！と思い悩む時ほど何ともならないような気がします。

「いつまでに目立たなくしたい」と思うような人生のイベントがある時の直前ほど、間が悪すぎる！と言いたいほどタイムリーに都合が悪いほど悪くなり、あの手この手で対処するものの、「目立たない」というより、「何とか目立ちにくくなった」程度にしか回復させられないときがよくあります。

大きなイベントの時ほど、緊張もするし、下準備もあるし、「間に合うか？」「うまくいくか？」と心配事もできてしまうためだと思うのですが、準備段階にかかるストレスが肌にダイレクトに表れてしまう宿命なのでしょう。
アトピーとは本当にままならない病気だと痛感させられます。

もっと肌の状態がいいときに当日を迎えたかったと思いつつも、何とか乗り切れた！と思った時、心は軽くはなるのですが、お肌の方はというとそれほど一気には回復するところまでいかないように思います。

ステロイド外用薬の効果は続かない

成人のアトピーには、ステロイド外用薬のストロンゲストでないと効果的に肌に効かないことがよくあります。

副作用が怖いと、効かないほど弱いステロイドを使ったり、表面上きれいになったからと言って使うのをすぐやめたりすると、すぐにぶり返したり前より悪くなったり、かゆみが全然収まらなかったりと、ろくなことがないように思います。

ステロイド外用薬のストロンゲストを塗ると一時的にかゆみも収まり、皮膚の回復スピードはUPしますが、かゆみが収まっている時間は本当に悪くなった直後はあまり長時間ではなく、短時間でがん！とかゆみが戻ってきます。

その時すぐにきれいに患部を洗って新しくステロイドが塗れればいいのですが、いつでもそうできるとは限らず、後回しにしているうちに体液がだらだら出てきて変なかさぶたになったり、引きつれたり、また悪化したりとせっかく治りかけていたのが無駄になったりします。

アトピーとはそういうものだとある程度の認識はしていますが、良くなったと思ったら悪くなることが繰り返されると本当に気がめいって、うつうつとしてしまいます。

ジュクジュクゾーンはどうしたら？と悩む

薬を塗る段階・体を洗う段階・お風呂に入る段階で、掻きむしって血や体液がにじんでいるジュクジュクゾーンは、どう対処したらいいのか、とても悩みます。

湿潤患部は痛くてかゆくて腫れて違和感もあり、ともすると細菌感染して化膿しやすく、対応が難しくていつも悩みます。

我が家の長男が小さい頃は、抗菌剤入りの軟膏とイソジン消毒液を病院でたくさんもらっていて、ひどいジュクジュクの傷のところは希釈した消毒液で消毒したうえで抗菌剤も塗っておき、これ以上傷が悪化しないようにあれこれケアしていました。

しかし、抗菌剤の使い過ぎが問題視されるようになってからは、イソジンの外用薬とヘキザックのような透明な消毒液をもらうだけになってきました。

傷にどちらも塗っても痛みがないので楽と言えば楽ですが、「効いているんだろうか？」と不安を覚えます。良薬口に苦しというので、つけて痛い薬は効くような気がするところがあるためかもしれません。

実際問題として、抗菌剤を多用していた時代よりも、今の方が傷が化膿してしまう確率はかなり減ったように思うので、この方法が理にかなっているように思います。

縫うほどの大きなけがをした時、止血がうまくいっているから、縫わずに患部をきれいに洗って様子を見る方法も取れると救急病院で言われて縫わない選択をした時、痛くなるほど精製水で徹底的に洗ってもらい、その後全く腫れることなく傷んでくることなく順調に回復したことがありました。

ジュクジュクの傷は範囲はその時の傷より広いかもしれませんが、傷そのものは浅いので、自宅で手軽にできるケア方法としては、同じように徹底的に洗ったのち、患部をできるだけ刺激から守る手段をとるのが一番いいのではないだろうかと思います。

ひりひり痛いし出かけたくない

アトピックスキンがひどい状態で、ひりひり痛いとき、患部周りも含めて熱を持ったようになって痛いので、憂鬱な気分がはびこり、出かけたくないと思います。
気力をかなりそがれてしまい、このままぼーっとしていたいと思います。

こんな時は、できる限り出かけないに限ると思いますが、ずっと家にいると空気もよどむし気分もますますへこむし、いずれは食料なども尽きてしまうので、出かけざるを得ないのですが、できる限り先延ばしにしたいと思います。

体に鞭打って、気力を振り絞って外に出ると、外の空気が心地よいと思うのですが、そこまで出るのが一苦労です。

心無い人がじろじろ見ることがあるかもしれません。
でも、病気の人をじろじろ見るのは本当に心無い人がすることなので、そんな人を気にしてあげる必要はないかと思いますが、心が折れそうになるのもまた、事実だと思います。

どうして私はアトピーなんだろうと思い悩んでいる時ほど、皮膚の状態が悪くなるような気がします。深刻にとらえればとらえるほど、ある種のストレスを生むからかもしれません。

気楽にしろと言われて気楽にできるものでもないのですが、悩んだからと言って良くなるのならいざ知らず、悪くなるのに悩むのは労力の無駄遣いです。
深刻にならない、それが一番の方法なのでしょうが、それが一番難しいようにも思います。