アトピーにかかる治療費と完治までの期間

皮膚疾患でかゆみを伴うようになると、アトピーでは？と不安を感じることもあるでしょう。

しかし、意外と詳しいことを知らない方も多いものです。

アトピー性皮膚炎の治療方法や完治までの期間についてまとめます。

アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こしやすい体質と、乾燥肌のために皮膚表面の防御が弱く、刺激物が体内に入りやすいという特徴を持っています。

これらをアトピー体質といい、ダニやハウスダスト、花粉などのアレルゲンが、弱い皮膚に作用して炎症を引き起こし、赤くなったりかゆくなります。

発症する原因ははっきりとしていませんが、遺伝的要因や免疫異常、環境の変化やストレスなどいくつもの要因が複雑に絡んでいると考えられています。

アレルギーとの違い

アトピー体質とは、刺激に対して敏感であったり、通常とは違った反応が起こる体質のことをいい、冷たい空気で喘息発作が起きたり、化繊の衣服でかゆみが起きるなど症状はさまざまです。

これに対してアレルギーは、ダニや花粉、食物など特定のものに対して免疫画が過剰に反応し、さまざまな症状が体内で引き起こされることをいいます。

どちらも免疫の異常によって起こりますが、特にアトピー体質は免疫異常だけでは説明できない反応も含んでいるといえます。

治療法とは

現在でもアトピーのはっきりとした原因は不明とされているので、治療は対処療法が基本となります。

皮膚炎に対しては、ステロイドの外用薬を使用し、乾燥肌を保護するためには、保湿剤によるスキンケアを行うなどが一般的です。

よくステロイド剤は体にとって有害だと思われがちですが、正しい使い方をすれば消して危険な薬ではありません。

ただどんな薬でも使い方を間違えれば有害となることもあるので、医師の指示に従って正しく使用することが大切です。

皮膚炎は皮膚が炎症を起こしている状態です。

赤くじゅくじゅくになった皮膚には、ステロイドが効果的ですが、ステロイド以外にもクリームや軟膏、ローションなどを使用して炎症を抑えることが大切です。

長期の治療が必要なアトピー

アトピーの治療は、症状がすぐに完治するというものではないため、長期の治療が必要になってきます。

初期の段階で適切な治療を行えば完治する可能性もありますが、通常時間がかかります。

時間がかかると治療をする時間や治療費も高くなり、実際には治療費がかさんで費用が間に合っていない人も少なくありません。

ただアトピー性皮膚炎は、環境を変えることで改善する場合もあります。

アレルギーを起こす原因が食物やハウスダスト、ダニなどであったらそれらのアレルゲンを除去することで、改善する可能性もあります。

皮膚炎を全部治すのは難しいかもしれませんが、治療費を抑えることは可能です。