2016.04.02
アトピーとは?診断基準と治療法
アトピーってなんなの?
まずは基本的なことから知っておきましょう。
アトピーとはどういったものかを知っておくことで自身、または子供や近しい人の治療の助けになることでしょう。
アトピーの意味や症状
アトピーとは慢性的なアレルギー疾患で、鼻炎や気管支炎もありますが、特に皮膚炎についてよく言われます。
名称の由来は「アトポス」というギリシャ語からきていて、意味はよくわからないや特定できないといったものとなります。
つまりアトピーとはよくわからないけれど、アレルギー反応での皮膚炎が何度も続いているという状況に陥っている疾患ということになります。
その症状は炎症が主で、それからくるかゆみや乾燥が患者それぞれによって異なりますが、身体中のいたるところから発するものとなります。
そして、症状が治まってもしばらくすればまた再発するという性質ももっています。
症状が出るとかきむしってしまうので、体に傷がつきやすく、そこからばい菌がはいったりして他の感染症になってしまうケースもあります。
どうなればそう診断されるのか
多くはかゆみの症状がでて皮膚科にかかります。
その際に診断されるわけですが、概ねの基準があります。
まず、親族に同様の症状が出る人はいるのか、これは遺伝的な要因も大きい疾患なので重視されます。
患部が治癒した後にまた再発することが幾度もあるかどうか、再発性もアトピーに必須な条件です。
さらに、血液検査をすることになりますが、その結果でIgE抗体というアレルギー反応のしやすさを示す値の高さや大豆、犬猫などにアレルギーがあるかをチェックします。
このIge抗体値がアトピーの人は異様に高いのです。
つまりちょっとした刺激で体がものすごく反応してしまうということです。
これらを総合的に診断して医師からアトピーだと判断されるわけです。
どのように治していくの?
アトピーとはそのものずばり、原因不特定な疾患なので、患者全員が完治できる治療法は未だ確立されていません。
ですが、症状は概ね一緒なので、炎症を抑えるという効果が期待できる治療を行っていくことになります。
その期待ができるのがステロイド薬です。
多くの患者が使用しています。
他に保湿剤の使用で乾燥を防いだりもします。
こうやって原因はなんであっても、出てきた症状の炎症を抑えて乾燥を防いで、かゆい時期を減らすことで治療していく流れになります。
幼少期や成長期であればその成長によって体質が変わり完治することも多くあります。
しかし成人後の場合は成長も見込めないため、長期的な治療が必要となることが多いです。
医学的な治療法だけでなく、生活環境の改善から治療して行く方法もアトピーでは重要なことです。
生活習慣を見直したり、精神的にストレスの少ない生活を目指したりすることも治療の一部となります。
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