使い心地最高！アトピーを軽減する「アレッポの石鹸」について考える。

使い心地は最高峰とうたわれる「アレッポの石鹸」。実際10年以上我が家では石鹸といえばこれでした。コンスタントに入手することができず、ネットでも見つけたら即購入するということを繰り返していました。

当時我が家では、多分1キロだったと記憶しているのですが、細長い箱に入った、一塊のものを購入し、付属のワイヤーで使いやすい大きさにカットして使っていました。

入手困難に

5年ほど前から、我が家ではアレッポの石鹸を使っていません。あまりに入手困難だったからです。また、子供の皮膚の状態が以前ほど悪いわけではなかったので、無理やり購入するよりも、同じようなアトピーに苦しむ人にこの際アレッポの石鹸はお譲りし、別の石鹸に切り替えよう、と思ったからです。

いろいろな石鹸も試しましたし、ボディソープも試しましたが、アレッポの石鹸ほど気に入るものがなくて、石鹸ジプシーのようにしていますが、とりあえず、無添加の純石鹸を使用しています。

どうしてあんなに手に入りにくくなったんだろうとぼんやり思っていたある日、テレビで、ISに壊滅的に破壊された町が映し出されるのを見ました。「アレッポの街です」というコメントに、呆然としました。石鹸についているチラシに載っていた美しい街並みが、がれきの山でした。

私はオリーブオイルが原料なので、アレッポはイタリアだと思い込んでいました。
よもやシリアの街とは。愕然としました。道理で手に入らないはず。

ネットで検索したところ、アレッポの石鹸は5年ほど前よりはあちこちで売られていました。私が購入していたようなでっかいブロックタイプはあまりないのは相変わらずですが、在庫販売にしては以前より品ぞろえが豊富なくらいです。

アレッポの石鹸工場は避難して再開

朝日新聞DIGITAL2016年1月25日の記事「シリアのせっけん、戦火越え日本へ　中高年男性にも人気」の記事の中で、アレッポの石鹸工場すべてではないでしょうが、いくつかは戦火を逃れて、その技術を失うことなく移転して再開していることを知りました。

新しく生産されたアレッポの石鹸が海を越えて届けられているようです。
うれしくて、涙が出ました。

日本にいる一個人ができることは限られていますが、アレッポの石鹸を使うことで、戦火に苦しんでいる人に少しでも手を差し伸べることができます。この素晴らしい伝統技術が失われなかった喜び、またアレッポの石鹸を使える喜びもあります。

たかが石鹸かもしれませんが、ほんのちょっぴりでも力添えができるのがうれしいです。