アトピーが治まってきたら【虐待疑惑浮上！】子どもの顔のアザ

強いアレルギー体質の三男（16）はアトピーが良かろうが悪かろうがじっととどまることができないアクティブな子どもで、小さい頃は特に生傷や打撲傷が絶えない子どもでした。

皮膚の性質なのか、一度できた打撲痕は非常に消えにくく、いつまでも残っていました。

虐待疑惑は親子でものすごくつらい

わが家の三男（16）は卵牛乳の除去をしたうえで与えた母乳が飲めない強いアレルギー体質なので、アレルギー用の粉ミルクで育てました。離乳を始めると、抗原度表を見ながら少しずつ食べられるものを増やしていきましたが、それでも関節部分に湿疹が出たり、顔が腫れることもありました。

顔が腫れていても一向に落ち着くことができない三男は、実家に帰省した時、みんなが昼寝している隙に抜け出し階段から転げ落ち、その翌日性懲りもなくピアノからソファにダイビングして木でできた部分で顔を強打して顔に傷と打撲跡を作り、祖父母の心臓を縮ませた事がありました。

いつまでも跡が消えないので気になっていた頃、「最近アトピーの顔の赤みが随分なくなってきたなぁ」と夫としみじみ話して喜び合っていました。出かける時も、ちょっと消えない傷があるのは気になるけれど、やっぱり顔全体が腫れていないっていいなあと喜びを噛み締めていました。

気分よくでかけているのですが、なんだか周りの見知らぬ人たちがジロジロ私達を見つめています。長男（21）のアトピーがものすごく悪化していた時によく感じたあの嫌な感じです。しかも、あの時のひたすら「わー、かわいそう」という感じはもっぱら息子のみに注がれ、私に対しては敵対心が感じられるような気がします。

顔に傷とアザが残っているから、「こんな傷つくって、ちゃんと見ていないのね！」という非難かしらと思っていました。

行きつけのスーパーで親切そうな店員さんに、「顔にあざが・・・」とおずおずと話しかけられ、「ああ、ピアノから飛び降りて打ったんですよ、随分前なのに全然消えなくて」とにこにこ答えたら、彼女は「いえ、顔全体が青あざだらけなんですけど・・・・」と言われてびっくりして、三男の顔をまじまじ見ると、目の周りからほほにかけてうっすら青いのに、いまさらながらに気が付きました。いつも、赤く腫れているので、全然気が付かなかった青さです。

「本当だ、顔全体が青い・・・どうしてだろう」私が呆然としていると、店員さんはホッとしたように、「なんともないんだったらいいんですよ、ごめんなさいね、失礼なことを言って」とそそくさといなくなりました。

その後、彼の顔がアトピーで腫れていないとき、「ぼく、顔がアザだらけだけど、大丈夫！？」と私を上から下まで非難がましく眺める優しそうな人が続出しました。その度「生まれつきなんです」と答えましたが、お買い物途中や病院の待ち時間に逃げ出そうとしている三男を止めようと必死になっている時そう答えても信用出来ないらしく、「あらそうお？」と言いながらいつまでも眺め回されました。もちろん私を。

信用できなくて、「触ってもいいか」とまでいう方もいました。
「ええどうぞ」というと本当に触り、息子がけろっとしているとようやく納得して「本当だ・・・」とまで言います。

10才以降、息子のアトピーによる湿疹はほとんど出ていないので、アトピーが悪くてジロジロ見られることは全くありませんが、この顔のあざでしばしば虐待疑惑が浮上しています。

乳児検診でも小学校中学校に上がる時も「かおが青っぽくアザに見えるので、しばしば虐待に間違われる。生まれつきであり、本人も気にしている」と必ず伝えておくようにしていますが、事情を知らない非常勤の先生方からしばしば「顔に痣がある、本当に大丈夫か」としばしば詰め寄られてきました。

小さい時は非難は私に集中していたので、私がガマンすればよかったのですが、大きくなると虐待を隠していると思い込む先生方の攻撃が息子に向かい、「俺の顔はそんなに変なんだろうか」と息子が悩むので、いたたまれません。

顔について、あれこれ非難するのはやめましょう。虐待はめだたないところにやります。

虐待事件が起こるたび、息子も私もビクビクします。ああまた虐待を疑われる・・・実に嫌なものです。

親切そうな人に限って絶対に攻撃してくるのでいたたまれません。
アトピーの傷にしても、アザにしても、虐待と間違われることはあると思います。声を大にしていいます。

「私が虐待するなら顔の目立つところ、特に目の周りにはやりません！目立たないところにやります！」覚えておいて欲しいくらいです。